徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)8月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1301 一面

武蔵野病院 西東京市歯科医師会と協定締結
医科歯科・病診連携充実を図る

武蔵野徳洲会病院(東京都)は7月20日、地元の西東京市歯科医師会と病診連携事業に関する協定を結んだ。同歯科医師会事務所で協定書の調印式が開かれ、桶川隆嗣院長と浅野幸弘会長が調印した。同院は東京西徳洲会病院の佐野次夫・副院長兼歯科口腔(こうくう)外科部長(徳洲会グループ歯科口腔外科部会長)のサポート下、8月に西東京市唯一となる歯科口腔外科を開設。当初予定よりも8カ月早く、同月2日に診療を開始した。今回の協定により、同歯科医師会会員との役割分担や連携強化を図り、地域の歯科口腔外科診療の質向上を目指す。

市内唯一の口腔外科開設

調印式の出席者(前列中央が桶川院長、その右が浅野会長)

協定締結に至った背景は、武蔵野病院の歯科口腔外科開設。同院は2015年の開院当初から医科歯科連携を重視し、入院患者さんの口腔ケアを西東京市歯科医師会の吉岡重保監事(歯科吉岡医院院長)が協力する形で行っていた。今年4月に桶川院長が着任すると、「真のかかりつけ病院になるには、さらに診療面での柱が必要」との考えから、新たに歯科口腔外科の設置を計画。

当初は22年4月を予定していたが、東京西病院の佐野副院長の強力なサポートにより、同院の守谷亜沙人・歯科口腔外科医師が武蔵野病院に赴任、今年8月に開設することができた。これにより、地元の歯科診療所と役割分担、連携強化を図り地域全体の歯科口腔外科診療の質向上につなげようと、同歯科医師会の病診連携事業として協定を結ぶこととなった。

同院をバックアップした佐野副院長は協定締結の意義について「武蔵野病院は徳洲会グループ病院のなかでも周辺人口が多い病院です。その環境下で地域の医師会、さらに歯科医師会と連携し医療を展開することは、とても重要なこと」と指摘。

さらに「病病連携、病診連携は医療の相互補完を行ううえで不可欠であり、基幹となる病院が近くに存在することは地域の方々の安心につながります。武蔵野病院の歯科口腔外科が地区歯科医師会と円滑な関係、いわゆる“西東京モデル”の構築を実現することが私たちの役目と認識しています」と説明する。

一般病院と歯科医師会 協定締結は初のケース

協定書に署名・押印する桶川院長(左)と浅野会長

協定書の主な内容は、同院と同歯科医師会会員で、①それぞれが担う診療の範囲(口腔外科と、それ以外の治療、インプラント歯科治療)、②職員の移籍の禁止など。また、平時はもちろん、緊急事態発生時の協力体制、円滑な運営・連携を促すために「病診連携会議」(仮称) を組織し、定期的に会議を開くことも明記している。

調印式には、同院の桶川院長、新井秀樹事務長、東京西病院の佐野副院長、守谷・歯科口腔外科医師、小池匡子・同科主任(歯科衛生士)、同歯科医師会の浅野会長、植松一郎副会長、仲川準・専務理事、吉岡監事が出席した。

冒頭、吉岡監事が列席者に対し、あらためて協定締結の経緯を説明。徳洲会関係者に謝意を示すとともに、「一般の病院と歯科医師会が協定を結ぶケースは全国初。当会が所属する東京都歯科医師会も注目しています」とアピールした。

この後、桶川院長が挨拶し、まず自院の現状について説明。「かかりつけ病院として、決して高度な医療ではなく、標準的な医療をきちんと行い、シームレスで最期まで診させていただける病院を何とかつくりたいと思っています」と胸の内を明かした。 BOX」という器具も開発。

着任後、自院の体制や環境の改善に取り組んでいる点を強調し、一例として外科の手術件数が増加傾向にあることや、泌尿器科では「尿路結石治療24時間センター」、整形外科では「大腿骨(だいたいこつ)骨折センター」を立ち上げたことなどを紹介。各診療科で強みを打ち出す方針を掲げ、取り組み状況を披露した。

かかりつけ病院としてさらなる柱必要と思案

続けて、「かかりつけ病院として、さらなる柱に歯科口腔外科がどうしても必要」と考え、佐野副院長に協力を求めていたことを明かした。「外科手術が増えれば、術後の肺炎も増える可能性があり、口腔衛生をきちんと行わなければなりません。西東京市に口腔外科がなく、口腔手術も含め、地域のニーズに応えたいと思ったのです」。

桶川院長は列席者に謝意を示し「当院に歯科口腔外科ができることにワクワクしています。地域の歯科の先生方には厳しくも温かい目で当院の歯科口腔外科を育てていただきたいと思っています。もちろん、院長として私も全力でバックアップします」と語気を強めた。

浅野会長は開口一番、「歯科に対する見識、理解の深さに感謝します」と目を細め、「口腔外科は、一般歯科診療の合間にはできない部分もあり、歯科のなかでも特殊です」と説明。

とくに口腔がんや、危険度が高い障がい者、高齢者の抜歯などを挙げ、「対応可能な病院が地域にできることは、当会にとっても、また私自身、地域住民のひとりとしても心強い限りです」と吐露。歯科医師会として協力を惜しまないことを約束した。

最後に、桶川院長と浅野会長が、それぞれ調印した協定書を交わした。閉式後、新井事務長は「開院以来進めてきた連携が、ようやく形として実現しました」と感慨深げ。佐野副院長も安堵(あんど)の表情を浮かべながら、「当院の歯科口腔外科と同じように、武蔵野病院の歯科口腔外科が地域の皆様のために医療を展開できるよう、しっかりサポートしていきます」と決意を新たにしていた。

PAGE TOP

PAGE TOP