徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)6月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1290 二面

5月度 徳洲会グループの医療経営戦略セミ
外来・入院とも健闘 
「徳洲会の医療改革」上映も

一般社団法人徳洲会(社徳)は5月29日、徳洲会グループ5月度医療経営戦略セミナーを開催した。患者数が回復傾向にあるなど引き続き経営は堅調に推移。新たな試みとして動画「徳洲会の医療改革」を上映。43年前に徳田虎雄・医療法人徳洲会名誉理事長が、病院建設に向け奔走している映像と、それを受け安富祖久明理事長、福島安義・副理事長、東上震一・副理事長、篠崎伸明・副理事長が行った座談会などで構成、徳洲会黎明期の苦難を振り返るとともに将来を展望した。

「職員を勇気付けてほしい」と安富祖理事長

セミナー冒頭、1月以降に着任した新・看護部長と新・事務長の紹介があり、それぞれ挨拶した。

4月度経営分析では医業収益、医業利益、税引き前利益のいずれもがコロナ以前並み、もしくはコロナ以前以上に回復した。年計でも医業収益、税引き前利益ともに伸長するなど堅調に推移。

4月度の医業利益率の順位では近江草津徳洲会病院(滋賀県)がトップ。2位には日野病院(神奈川県)、30位には榛原総合病院(静岡県)が付け、3月度から順位を大きく上げた。また、小規模病院では9位に北谷病院(沖縄県)、17位に笠利病院(鹿児島県)がランクイン、健闘が光った。職員1人当たりの年間医業収益と税引き前利益では関西の病院が奮闘した。

患者数では外来が前年同月比でプラスとなり、ほぼコロナ以前の2019年同月並みまで回復。紹介患者数は19年同月を上回った。救急や入院、新入院患者数も前年同月比でプラスと回復基調。手術件数も前年同月を上回った。事業形態別の税引き前利益では介護老人保健施設を除き、前年同月比でプラスとなった。

経営対策として、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)関連を含む診療報酬や、今年度新たに検討を要する施設基準などについて解説した。COVID-19をテーマに、グループの対応状況や今後の方針について説明する場面もあった。(4面に関連記事)

初の試みとして、動画「徳洲会の医療改革」を上映した。上映前に安富祖理事長は動画制作の理由について「昨年1年間現場を回り、徳洲会の原点、創設の精神などについて話しましたが、徳田・名誉理事長の声を聞いたことがない、姿を見たことがない、あるいはグループがどのように発展してきたかを知らない職員が多くいることに驚きました。徳洲会の原点、創設者の姿を見てもらいたいと思い、本動画を制作しました」と語った。

動画は、43年前に徳田・名誉理事長が地区医師会と対立しながらも、各地で病院建設に奔走している姿や根底にある思いを語っている映像と、これをふまえて行った安富祖理事長、福島・副理事長、東上・副理事長、篠崎・副理事長による座談会などで構成。座談会では、徳田・名誉理事長にまつわるエピソードとともに、「患者中心の医療を徹底する」徳洲会の原点、グループの将来について語り合った。エンディングではグループ病院が拡大する様子をコンピュータグラフィックで紹介。

セミナーの最後に安富祖理事長は「コロナ禍で大変な状況ですが、各病院の幹部の皆さんは職員を元気付け、勇気付けてほしいと思います」とエールを送った。

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