徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2021年(令和3年)6月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1290 一面
2020年救命救急センターの充実段階評価の評価結果を厚生労働省が公表、徳洲会病院で救命救急センターの指定を受けている宇治徳洲会病院(京都府)、岸和田徳洲会病院(大阪府)、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)はいずれも最高のS評価だった(高い順にS、A、B、C)。
同センターを対象とした同評価制度は、同センター全体のレベルアップを図ることを目的に、厚労省が毎年実施。診療体制や救急患者さんの受け入れ実績などで構成する「評価項目」と「是正を要する項目」の合計点数をもとに評価する。
20年1~12月を評価期間とする今回は、全国の同センターが新型コロナ感染症の患者さんを受け入れており、例年と同様の評価を行うことが難しいことから、同感染症の影響を受けた項目を除外し評価した。
全国295カ所の同センターが評価対象。S評価が104センター、A評価が189センター、B評価が2センター、C評価はなかった。65点満点で宇治病院63点、岸和田病院62点、湘南鎌倉病院64点といずれも高得点。
宇治病院の末吉敦院長は「当院救命救急センターは熱傷、四肢接合、中毒を含めた高度の対応ができるように整備済みです。救急総合診療科の医師が17人、救急外傷外科は専従2人・兼任7人です。当院の医師数は180人で、夜間当直も17人、京都府では大学病院以外で最も多く、夜間の体制も整っています。すべての検査・治療が24時間できるように整備されてきています」とアピール。現在、高度救命救急センターを申請中だ。
岸和田病院の尾野亘院長は「救急医療に関して地域内で各医療機関との役割分担をしっかりと図り、救急隊の方々とも厚い信頼関係を築いています。徳洲会の“生命だけは平等だ”の理念に即し、救急患者さんを断らずに受け入れることに病院を挙げて努力しています」と強調。
湘南鎌倉病院の篠崎伸明院長は「『患者さんを絶対に断らない』ということを、使命感をもって守り抜きたいと考えています。充実段階評価は、診療体制に加え実績や教育体制など多面的な評価項目からなり、救命救急センターのあるべき姿がわかるものです。これからもSランクを維持する努力を怠らずに続けていきたい」と抱負を語る。