徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2021年(令和3年)6月7日 月曜日 徳洲新聞 NO.1290 四面
5月度の徳洲会グループ医療経営戦略セミナーが開かれ、徳洲会感染管理部会長の佐藤守彦・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)感染対策室部長が「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応について」と題し報告した。(2面に関連記事)
まず徳洲会グループのCOVID-19患者対応状況、職員のワクチン接種状況、クラスター(感染者集団)発生状況を報告。第4波のクラスターの特徴として、感染力の強い変異株により、過去にクラスターが発生した病院で再度発生する事例があること、ワクチン接種により職員の罹患(りかん)割合は低くなっていることなどを説明した。
職員のワクチン接種は進んでいるが、接種後も罹患する職員が一定数発生しているため、ワクチン接種は感染対策を緩める理由にならないことも強調。また、感染力の強い変異株の影響もあり、今まで以上に職員を媒介したと思われる感染拡大が多く見受けられることから、再度、標準予防策の徹底・強化が必要であると促した。
さらに、入院時の検査で陰性であっても、入院後COVID-19の特徴的な症状を認めた場合は、積極的に検査を実施することを推奨した。最後に「院内・施設内感染発生時には、感染管理部会と連携し迅速に対応します。変異株が主流となった第4波は、これまで以上に厳しい状況が予想されます。あらためて感染対策および受け入れ態勢の見直しを」と呼びかけた。