徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)4月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1284 一面

大阪府 医療非常事態宣言発令中
徳洲会病院が懸命に対応

【速報】

図 野崎病院の入院患者数・陽性者新入院・重症者数

大阪府は4月7日、新型コロナ陽性者数急増による病床逼迫(ひっぱく)で、医療非常事態宣言を発令、徳洲会病院も懸命に対応している。

重症対応に尽力しているのが岸和田徳洲会病院。「大阪府は災害レベルの深刻な状況です。重症者数は府の重症用確保ベッド数を大きく上回り、当院は府からの強い要請で15日、重症病床を14床から15床に増床しました」(尾野亘院長)

受け入れベッドがなく、救急車で14時間待機後に同院で受け入れたケースもあるという。満床だったが救命を優先。22日現在、重症16人(うち人工呼吸器15人)が入院している。

八尾徳洲会総合病院は軽症~中等症用に24床、重症用にICU(集中治療室)の3床を確保。22日現在、重症用ベッドは満床だ。3人の患者さんにECMO(体外式膜型人工肺)を用い懸命に治療を行っている。「重症化のスピードが早く、重症例が増えています」と小原真栄美・看護部長。現在、東大阪徳洲会病院と連携し、円滑に退院調整を図ることで、ひとりでも多くの患者さんに対応しようと努力している。

野崎徳洲会病院は軽症~中等症用33床、重症用4床を確保。重症対応は4月5日から開始したが、以後、満床が続いている。「4月に入り、かなり重症患者さんが増えています」と木下美智子・看護部長。府の要請を受け、重症対応の増床を検討、軽症~中等症用4床の転換を考えているが、看護師の確保が困難だという。

和泉市立総合医療センターは軽症~中等症用31床、重症用1床。しかし、22日時点で合計3人の重症患者さんに対応、中等症も26人で重症化する可能性もあるなど厳しい状況だ。

PAGE TOP

PAGE TOP