2021年(令和3年)2月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1272 三面
コロナ対応
受け入れ体制強化 大和病院が病棟一部改修
患者さんの回診に向かう稲田医長
大和徳洲会病院(神奈川県)は新型コロナ対策の一環で病棟の一部を改修、個室化や、より細かいゾーニング(区分け)を図るなど、受け入れ体制の強化に努めている。
同院は昨春以後、疑似症患者さんに対応。1病棟を専用病棟とし、発熱外来を受診した患者さんや救急患者さん、あるいは入院患者さんで、発熱など新型コロナウイルス感染症が疑われる患者さんを検査結果が出るまで一時的に受け入れ、発熱外来を担う救急科の稲田悠医長と津川奏医師、さらに大西貴久・外科・消化器外科部長、感染対策チームの医師らが、各診療科の主治医と協力し対応している。
発熱外来ではPCRボックスを設置し検査
当初は軽症の患者さんが多かったこともあり、多床室をそのまま活用していた。だが、患者数の増加とともに、より症状の重い症例も増加、本格的に受け入れるために昨年11月に改修した。感染防止策の強化とともに、原則、個室化を実現。陰性と判明してもリスクに応じた区分けを施した。
さらに、爆発的な患者増にともない地域医療が逼迫(ひっぱく)してきたため、今年に入り再度、体制を強化、一段と感染対策に努めながら、より症状の重い患者さんやひとりでも多くの患者さんを受け入れられるよう、同病棟を運用している。「刻々と変わる社会情勢に、きちんと対応できるよう、今後も尽力していきたい」と稲田医長は決意表明。