徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)11月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1263 二面

病気のはなし㉟
2種の眼内レンズから選択 白内障

白内障はピント調節機能をもつ眼球内の水晶体が濁り、視力障害を起こす疾患だ。物がかすんで見えづらいという代表的な症状以外にも、二重、三重に見える、明るいところでは白くかすみ見えにくいなど、さまざまな症状がある。原因は加齢が最も多いが、若い人でも糖尿病やアトピー性皮膚炎に合併して起こったり、ステロイドの長期使用の副作用として現れたりすることもある。

補助的に点眼薬で進行を遅らせることもあるが、根治療法は手術のみ。濁った水晶体を取り除き、透明な樹脂でできた眼内レンズを挿入する。手術時間は10~20分程度だが、重症例などでは長時間になることもある。

眼内レンズには2種あり①ピントが一定の距離にしか合わず、他の場所を見るにはメガネが必要な単焦点レンズ、②いくつかの距離にピントを合わせられ、メガネの使用頻度を減らせる多焦点レンズ――から選択する。「多焦点レンズは保険適用外の部分については全額自己負担が必要です。多くの方々が見え方に満足されている反面、少数ながらなじめない方もおられますので、事前に主治医とよくご相談ください」と高砂西部病院(兵庫県)の吉田健一・副院長兼眼科部長。

白内障は、他の疾患が隠れているケースもあり、「見えにくさを感じたら早めの眼科受診を」と勧めている。

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