2020年(令和2年)11月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1263 四面
徳洲会グループ
来春に入職の初期研修医 135人マッチング
「徳洲会は熱意ある研修希望者を引き付けています」と篠崎・副理事長
医師臨床研修マッチング協議会は10月22日、2020年度医師臨床研修マッチング結果を発表した。徳洲会グループは基幹型臨床研修病院が21施設あり、来年4月入職の初期研修医の定員は計157人(医科)。これに対し135人がマッチングした。21病院のうち14病院がフルマッチ(病院ごとの定員に到達)した。
過去最多を記録した昨年度のマッチング145人には届かなかったものの、今年度も依然として高水準を保った。今後、二次募集や、医師国家試験の合否発表後に空席があれば三次募集を通じて、定員達成を目標に採用活動を続ける予定だ。
徳洲会グループの研修担当理事である医療法人沖縄徳洲会の篠崎伸明・副理事長(湘南鎌倉総合病院院長)は、今回のマッチング結果について「徳洲会病院を研修先として選んでくれる研修希望者は年々増加傾向にあります。背景のひとつとして、徳洲会は一貫して〝救急を断らない〟姿勢を貫いており、初期研修医もさまざまな患者さんを経験する機会に恵まれ、こうした環境に身を置き2年間の初期研修期間で『忙しくても汗をかきながら多くの患者さんに触れ、医師としての土台をしっかりと固めたい』という熱意ある研修希望者を引き付けているのだと思います」。
今年はコロナ禍という特殊な状況下でのマッチングとなった。これについて篠崎・副理事長は「今年度の対象者である医学部6年生は、コロナ禍以前の5年生の頃に実際に病院見学など行っており、一定の関係を築いていました」と振り返り、「その後、コロナ禍の環境に各病院がしっかりと対応し、オンラインの説明会や面接など通じ採用活動を続けた成果が、今回の結果に表れています」と強調した。
篠崎・副理事長は今後の目標として、徳洲会グループの基幹型臨床研修病院を増やすことや、初期研修医のみならず、専門研修プログラムをより充実させ、専攻医を増やしていくことを挙げている。