徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)2月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1221 一面

徳洲会グループ 初期研修医138人が交流
1年次中間研修会を開催

徳洲会グループは1月18日から2日間、都内で2019年度1年次研修医中間研修会を開催した。22病院から医科132人、歯科6人の1年次初期研修医が参集。1年間で学んだことを共有すると同時に、新たな知識や技能の獲得に努め、目前に迫った2年次研修に向け弾みを付けた。グループの初期研修医が一堂に会するのは、昨年6月に開催した新人合同オリエンテーション以来で、皆が再会に花を咲かせていた。

院長らキャリアプラン助言

研修医がブタの気管を用い実技演習に挑戦 研修医がブタの気管を用い実技演習に挑戦

初日の冒頭、徳洲会グループ研修委員会の田村幸大委員長(大隅鹿屋病院副院長)が「2年目から始まる離島・へき地研修に向け知識・技能などを深めるとともに、3年目以降のキャリアプランを考える場にしてください」と研修会の意図を説明した。

まず東京慈恵会医科大学の大村和弘・耳鼻咽喉(いんこう)科学講座助教が「こんな時どうする?緊急気道確保の極意」をテーマに講演。気管挿管などで気道確保が難しい場合の外科的手段として、研修医はブタの気管を用い、輪状甲状間膜穿刺(せんし)の手技に挑戦した。次に大隅鹿屋病院(鹿児島県)の小林秀章・放射線科医長が「CTカンファレンス」と題し、クイズ形式で講演。チームごとに8題を解き、2日目に優秀チームを表彰した。

同時に歯科の研修医は別室で、宇治徳洲会病院(京都府)歯科口腔(こうくう)外科の中村亨部長と水元大貴・歯科医師による講義を受けた。

続いて研修委員会の増井伸高・副委員長(札幌東徳洲会病院救急センター部長)が「ことばにしたいキャリアプラン」と題しグループワークを実施した。

全国の徳洲会病院の院長や部長、若手医師を含む28人のチューターが、研修医のキャリアプランづくりをアドバイス、研修医はグループ内で自分のプランをプレゼンし、意見交換しながら固めていった。

増井・副委員長は「この先、何か起きるかわかりませんが、偶然をチャンスに変えられるかは自分次第です」とメッセージを送った。

最後は、研修委員会の髙原良典・副委員長(八尾徳洲会総合病院総合内科医長)が「新専門医制度について~応募方法・シーリングなど~」を解説し、初日終了。

田村委員長(左から4人目)などチューターが助言 田村委員長(左から4人目)などチューターが助言

2日目は熊本大学病院の佐土原道人・地域医療・総合診療実践学寄附講座特任助教による「専門研修とキャリアパス」の講演から開始。

続いて、田村委員長が「人工呼吸器トラブルシューティングセミナー」と題し講演し、最後に「2年目に離島・へき地研修を受けることで、医師として新しい見聞が広がると思います。この先、進路に悩まれると思いますが、より良い一年を送ってください」と期待を込め、閉会した。

研修医インタビュー

「キャリアプランを言葉にすることはあまりなく、より明確に今後のステップをイメージでき、ほかの人のプランが聞けたのも参考になりました。今後は幅広い知識を獲得しつつ、選択科目をとおし将来に結び付く研修がしたい」

「自分の専門を選ばないといけない時期に来たと危機感をもつと同時に、真剣に将来を考える時間を与えてくれたことに感謝します。もうすぐ次の初期研修医が入職してきますので、自分の知識の獲得に励みながらも、経験をもとにアドバイスできれば良いと思います」

「当院は研修医が2人しかいないので、多くの人と交流でき、刺激を受けました。研修期間は自分から動けば多くの経験ができるので、2年目も、しっかり自分で考え、できる範囲を増やしていきたいです。離島・へき地研修は不安もありますが、楽しみです」

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