徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)8月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1197 三面

院外の保育園児と保育士を緊急避難
九州南部豪雨で鹿児島病院

6月末から7月初旬にかけて記録的な雨量を観測した九州南部。各地で堤防決壊や土砂崩れが発生するなか、鹿児島徳洲会病院は職員の協力により、院外で運営している「たんぽぽ保育園」の園児や保育士の避難をサポート。計3日間院内に受け入れ、無事に乗りきった。

園児が安全に過ごせるよう環境整備に努める職員 園児が安全に過ごせるよう環境整備に努める職員

最初に避難をサポートしたのは6月28日。河川洪水情報で鹿児島市内の甲突川、新川、稲荷川が氾濫危険水位に達したことから、たんぽぽ保育園園長の倉掛真理子・副院長兼看護部長が甲突川に近い同園の保育士と園児の避難を決断。病院のマイクロバスがすぐに向かい、院内では会議室を避難場所として受け入れる準備を進めた。

ほどなく園児らが到着。不安で泣き出す子も見られたが、昼食をすませた頃には、どの園児も落ち着き、昼寝をするなど通常と変わらない時間を過ごした。時折、保護者の職員が訪れ、園児の元気な姿に安堵(あんど)した様子。

スクリーンで子ども向けの映像を流すと釘付けに スクリーンで子ども向けの映像を流すと釘付けに

その後は、大雨の予報から7月3日と4日に受け入れ。同じく会議室に園児と保育士を避難させた。前回の経験を生かし、部屋に転倒防止マットを敷いたり、園児がけがをしないように、簡易の緩衝材としてダンボールを壁などに貼ったりした。スクリーンを活用して子ども向けの映像も流すなど、園児が少しでも安全かつ楽しく過ごせるように配慮。2日間無事に乗りきった。「職員が協力し合い病院全体で園児らを支援できました。ほっとしています。病院でも緊急対策会議を開いて災害に備え、無事に乗り越えられましたが、課題も見つかったので、見直しを行い緊急事態に備えたいです」と倉掛副院長。

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