2019年(令和元年)8月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1197 二面
社徳集合研修
新人事務職員が研鑽
関東ブロック対象に初開催
一般社団法人徳洲会(社徳)は6月22日から2日間、千葉西総合病院で関東ブロック新人事務職員集合研修を開催した。4月に入職し医事課、総務課、経理課、人事課、診療情報管理室などに配属された新人事務職員計60人が参加。徳洲会グループの理念や事務職の業務内容などについて理解を深めるとともに、同期職員同士で交流を深めた。
新人事務職員を激励する鈴木理事長
事務職員を対象とする新人集合研修の開催は初。将来の組織を担う若手職員の定着を促し、育成していくには計画的な教育機会の提供が望ましいことから企画、まず関東ブロックを対象に開いた。
新人研修の目標は徳洲会の理念を理解し、目指すべき方向性を共有して団結力を育てることだ。また業務の全体像の把握や目標設定、主体性の醸成、モチベーションの維持を図る狙いがある。
初日の冒頭、事務長会北関東ブロック長を務める千葉西病院の中野康広・事務部長、事務長会南関東ブロック長を務める湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の梶原聖治・事務部長が開会挨拶。このあと、参加者がひとりずつ自己紹介を行った。
はじめに、徳洲会グループの国際医療支援活動について、社徳国際部の渡部昌樹課長が講義。「魚を与えるのではなく、釣る方法を協力して研究する」など海外医療支援の基本方針を説明し、アフリカをはじめ各地で取り組んでいる透析センター開設支援、タンザニアでの腎移植プロジェクトなど実績を紹介した。
続いて、鈴木隆夫理事長が会場に駆け付け、徳洲会創設者の徳田虎雄・前理事長が幼少期、弟を医師に診てもらえず亡くす痛ましい出来事から医師を目指し、徳洲会を創設したエピソードなどを紹介。創設以来、救急を断らない病院運営に注力していることを強調した。
また、開学に向けて準備を進める湘南鎌倉医療大学(仮称)などに言及したうえで「学校で学んできたことだけでは、その後50年はもちません。たえず勉強を続けた人がステップアップしていけるのです」と激励した。
このほか、医事部会副部会長を務める千葉徳洲会病院の堀行洋茂・事務次長、総務部会北関東ブロック長を務める羽生総合病院(埼玉県)総務課の堀井由美課長、経理部会南関東ブロック長を務める湘南鎌倉総合病院(神奈川県)経理課の沼田剛課長、資材部会北関東ブロック長を務める四街道徳洲会病院(千葉県)資材課の島田茂斉・課長補佐が、医事課、総務課、経理課、資材課の役割や業務内容を説明。2日目はコミュニケーション力を養うことを目的としたグループワークに臨んだ。