ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2019年(令和元年)8月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1197 三面
徳洲会呼吸器部会は6月22日、札幌東徳洲会病院で「札幌呼吸器セミナー2019」を開催した。若手医師を対象に参加型の講義や特別講演を通じ、呼吸器疾患の診療レベル向上を図るのが目的。同セミナーは2015年に湘南鎌倉総合病院(神奈川県)と湘南藤沢徳洲会病院(同)を中心に初開催して以降、不定期に企画してきたが、札幌での開催は初めて。今回は初期研修医ら22人が参加し研鑽(けんさん)を積んだ。
講師と参加者を含め30人以上が研鑽
全体の司会を徳洲会呼吸器部会の代表世話人のひとり、湘南鎌倉病院の杉本栄康・呼吸器内科部長が担当。「呼吸器分野の魅力を伝えるために、全国の徳洲会病院の先生に集まっていただきました。この貴重な機会を生かし一緒に勉強していきましょう」と呼びかけた。「呼吸器分野の魅力を伝えたい」と杉本部長
セミナーは参加型ミニレクチャーを前後半に分け、その間に特別講演をはさんだプログラム構成で実施。休憩時には大隅鹿屋病院(鹿児島県)の田村幸大副院長(同部会教育研修委員長、徳洲会臨床研修委員会委員長)が、キャンサーボード(複数の診療科の医師や多職種が参加し、がん患者さんの最適な治療方針を決定する会議)や臨床研修病院の紹介も行った。三沢・主任部長は呼吸器内視鏡の可能性を講演
田村副院長が「呼吸器疾患の身体所見」、千葉西総合病院の岩瀬彰彦・内科部長(同部会学術企画委員長)が「肺結核」、杉本部長が「気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)」、日比野部長が「間質性肺炎」、八尾徳洲会総合病院(大阪府)の瓜生恭章・内科部長(同部会部会長)が「肺がん(化学療法)」、湘南鎌倉病院の深井隆太・呼吸器外科部長(同部会学際連携委員長)が「肺がん(手術療法)」をテーマにそれぞれ講義した。参加型ミニレクチャー。左は瓜生部長
PDTとは、がんに多く集まる光感受性物質にレーザー光を照射して化学反応を起こし、局所的にがんを治療する方法。正常組織にはダメージを与えず、低いエネルギーで、がんだけを選択して治療することができる。実際の手技の方法を紹介したうえで、症例をもとにPDT前後の画像を示しながら説明。「今後、湘南鎌倉病院でも導入していけたら良いと考えています」と明かした。