2019年(令和元年)6月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1190 三面
札幌病院
今さら聞けない知識共有
札幌徳洲会病院は3月30日から2日間、院内で「“平成”最後の駆け込み寺」を初開催した。これは医学生や若手医師を対象に、今さら聞けない知識や将来の進路選択につながる情報の共有を目的とするセミナー。院内外から16人が参加した。
“平成”最後の駆け込み寺を開催
「参加者が気軽に相談できる場に」と中川副院長
同セミナーを企画した中川麗副院長は「当院には昨年度4人、今年度9人の初期研修医が入りましたが、これまで新卒入職者は少なく、メンター(指導者・助言者)になり得る先輩が不足しています。また、当院には内科、総合診療科、整形外科の専門研修プログラムがありますが、それ以外を選択したいと考えている若手医師もいます」と現状を分析。
そのうえで「院内外から参加者と歳の近い講師を招き、今さら聞けない知識の教授と同時に、将来の選択肢を広げるための情報提供を行い、参加者から気軽に相談してもらえる場にしたいと考えました」と意図を説明。
整形外科外傷疾患の診察と外固定の仕方のワークショップ
セミナーは2日間、講義とワークショップの2部構成で実施。1日目は①処置時の鎮静、②整形外科外傷疾患の診察と外固定の仕方、③慢性呼吸器疾患フォローアップ、④批判的な論文の読み方―をテーマに、まずは基本的な考え方やワークショップの目的など講義。その後、4グループに分かれ、各テーマのワークショップを順番に回った。参加者は実技の習得に加え、医師としての姿勢などを学び、知見を広げた。
2日目は①皮膚疾患の見方、②整形外科領域の画像診断、③心臓超音波検査の基本、④産婦人科救急診療の基本―をテーマに、1日目と同じ流れで学習に励んだ。中川副院長は「今回は臨床検査技師にも協力してもらいましたが、今後は薬剤師や理学療法士などにも講師を依頼し、多職種で対応していく予定です。また、今回の参加者もゆくゆくは講師を務めてもらえるように、成長を見守っていきたいです」と意欲的だ。