2019年(令和元年)6月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1190 二面
MDアンダーソン元教授
核医学で講演会
湘南鎌倉病院
セラノスティクスを解説するヤン元教授
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)はテキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターのデビッド・ヤン元教授を招聘(しょうへい)し特別講演会を開催した。講演タイトルは「Theranostic Cellular Pathway-Directed Systems in Disease Management RI内用療法~がんの分子イメージングと治療の融合」。セラノスティクスとは、がん細胞に特異的に集積する分子を放射性同位元素で標識し、それを体内に投与することによって、がんの診断と治療を同時に行う方法。
ヤン元教授の専門は核医学で、現在はバイオ医薬品企業で研究開発担当の責任者を務めている。同院の井上登美夫・先端医療センター長と長年にわたり親交が厚いことから講演会が実現した。
大村素子・放射線腫瘍科部長が座長を務め、冒頭に井上センター長のメッセージを代読。井上センター長のMDアンダーソンがんセンターへの留学経験に触れた後、「今日の講演会をきっかけに、ぜひ皆さん交流の輪を広げてください」と井上センター長の言葉を伝えた。
ヤン元教授はゲノミクス(全遺伝情報の研究)とプロテオミクス(全タンパク質の研究)に言及した後、セラノスティクスシステムの例として「PD-1抗体」や「グリコシル化」、「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」などを紹介し、付随するイメージング技術やバイオマーカー(生体指標)について解説。活発な質疑応答も行われた。