2019年(令和元年)6月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1190 一面
四街道病院
災害医療教育システム化
「考える力」養い医療の質向上狙う
災害医療に関心をもつ多職種が参加
四街道徳洲会病院(千葉県)は災害医療教育システムを構築、5月24日に院内講堂で第1回目の会合を開催、看護師、薬剤師、事務職員など約20人が参加した。
はじめに、教育プログラム責任者の栁澤修平・看護師長が挨拶。2005年の開院以降、同院はNPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)の拠点として中心的な役割を果たし、災害医療に関心をもつスタッフが数多く入職している現状を説明。定期的に災害医療を学べる場を設けて次世代の人材を育成することで自院の機能強化を図る意図を明かした。
システムの概要も説明。毎月1回、災害医療・看護・薬事に関する勉強会を開き、全プログラムの修了者には病院長から修了証が送られることや、参加対象は原則、同院に所属する職員だが、病院長の許可が得られれば院外の医療従事者でも参加できること、適宜、TMATの協力を得ることなどを示した。
具体的なプログラムの内容についても言及。国内災害、国外災害、病院・地域防災、指導者の順にステップアップしていくイメージで、①ロジスティック(物流)、②避難所設営訓練、③他団体との連携、④TMAT本部機能とTMATの国外連携組織、⑤地域における災害医療体制とその役割――など全11項目を1年間で学んでいくことを紹介した。
この日は、野口幸洋TMAT事務局員(一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部係長)を講師に招き、災害全般やTMAT拠点病院の機能について解説した。今後は「災害支援に求められるスキル」、「院内の急変対応スキル」などをテーマに行っていく。
プログラム副責任者の高橋佐和士・薬剤部長は「災害時は刻々と変わる状況に対応しなければならず、教育を通じて“考える力”を養うことも目的のひとつです。それが臨床のレベルアップにもつながるでしょう」と期待を込めている。