2019年(平成31年)3月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1175 二面
ダヴィンチ 500症例を達成
名古屋病院
東海初の心臓手術も
名古屋徳洲会総合病院は2月4日、内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使用した手術が500例に達した。内訳は泌尿器科428例、外科44例、心臓血管外科28例。2012年1月に愛知県の民間病院として初めてダヴィンチによる手術を開始、約7年で500例に到達した。
黒川部長(後列左から2人目)らダヴィンチ手術チーム
ダヴィンチは先端に鉗子(かんし)や電気メス、内視鏡カメラを装着できる4本のアームと、術者がロボットを操るコンソール(操作台)などで構成。術者は三次元の立体画像を見ながら遠隔操作し、患部の切除や吻合(ふんごう)を行う。鉗子の可動域が人間の手首より広く、手振れ防止機能や内視鏡画像を拡大する機能なども備わっており、精度の高い手術が可能だ。
同院は12年1月18日、ダヴィンチ手術1例目として前立腺がんに対する前立腺全摘除術を実施(同4月に保険適用)。その後、13年4月22日に腎がんに対する腎部分切除術を開始(16年4月に保険適用)、13年10月21日に水腎症に対する腎盂(じんう)形成術も開始。同10月18日には大腸がんの手術を行った。
さらに、17年1月30日に東海地方初となる心臓手術として、冠動脈バイパス術の内胸動脈剝離(はくり)を施行。また、18年10月にはダヴィンチのシステムをアップグレードし、より安全かつ高精度の手術が可能になった。
導入した次年度以降、1年に約50件の手術をコンスタントに実施、16年度は71件、17年度は95件と着実に件数が増加。18年度も90件を超える見込みだ。
黒川覚史・泌尿器科部長は「ダヴィンチ導入当初、まだ前立腺全摘除術は保険適用ではありませんでしたが、患者さんがより良い治療を受けられるようにと、当院では最先端機器を積極的に活用してきました」と述懐。さらに「最初は泌尿器領域から始まりましたが、外科、心臓血管外科に活用の幅を広げています。今後も患者さんにとって、より良い治療法があれば、積極的に取り組んでいきたいと思います」と意欲的だ。