徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)2月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1173 三面

福岡病院
救急隊・救急救命士と
小児救急で意見を交換

前回に続き今回も多くの救急隊・救急救命士が参加 前回に続き今回も多くの救急隊・救急救命士が参加

福岡徳洲会病院は1月18日、地域の救急隊・救急救命士を対象とした地域交流研修会「福徳セミナー」を開催した。2回目の今回は「小児救急」がテーマ。6地区40人超の救急隊員や救急救命士ら約60人が参加した。

セミナー前半は症例を検討。救急隊が同院に搬送したケースのうち、交通事故による小児の重症多発外傷例を示した。まず、対応にあたった救急隊が出動指令を受けてから搬送するまでの状況や実際の活動を説明。

当初、複数の大学病院への搬送を検討したものの、収容不能を確認したことや長距離搬送となることから、福岡病院に連絡し受け入れる旨の返答を受けて同院に搬送した。この対応に問題がなかったかを問う形でプレゼンテーションを終了した。

これに対し、同院の川原加苗・救急科医長が受け入れ後の対応や経過などを報告。多発外傷にともなう出血性ショック、外傷性くも膜下出血と診断され、懸命に治療を行ったものの、残念ながら亡くなったことを説明した。川原医長は地域での小児重症外傷の課題として、症例が少なく、対応できる医療機関も少ないため、治療の質向上に必要な診療経験が得にくい点を指摘。

そのなかでも「判断の迅速性と正確性を改善する仕組み」として、自院では小児用のカートを用意し、体重別薬剤投与量の早見表やチェックリストを常備するなど工夫を施している点を強調した。

この後、海江田令次院長や永田寿礼・救急センター長らも含め、参加者同士で議論。多様な意見が飛び交うなか、PICU(小児集中治療室)を設置し、かつ小児重症外傷に対応できる医療機関が県内に2カ所しかなく、その中間に福岡病院があることから、福岡病院では引き続き搬送を受け入れる意向を示唆。救急隊はPICUをもつ医療機関が遠方であれば、いったん福岡病院に搬送する方針とした。

川原医長は「お互いに学び成長し合って地域の医療の質を上げていきたいです」と意欲を見せた。

セミナー後半では、小児科医師が発熱をともなう、けいれんのポイント、NICU(新生児集中治療室)看護師が新生児のトリアージ(重症度・緊急度選別)方法などをテーマに講義した。

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