2019年(平成31年)2月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1170 三面
虐待テーマに保育士へ講演
「親も助けるべき人です」
橋爪・東大阪病院院長
「親権者に寄り添うことが大切」と橋爪院長
東大阪徳洲会病院の橋爪慶人院長(大阪府児童虐待等危機介入援助チーム委員)は柏原市内で「児童虐待に起因する傷の見方について」をテーマに講演した。同市からの依頼によるもので、主に市内の保育士や同市職員らが参加した。
橋爪院長は、まず虐待に関する最近のデータを提示。しつけで子どもに手を上げない割合が増えていることや、全国の児童相談所(児相)の児童虐待相談対応件数が過去最多だったことなどを紹介し、虐待に対する目が厳しくなっている傾向を説明した。
講演には約60人が出席。大手メディアも取材
その一方で、安易に虐待を疑い親権者を地域で孤立させる危険性を指摘。親権者に寄り添う大切さを強調した。「虐待に至るケースでは、借金や子育てなど何らかの悩みを抱えている親権者が少なくありません。子どもはもちろん、親も“助けるべき人” なのです。最前線で親権者と対峙する立場の保育士として、皆さんには親御さんときちんと話し合える関係を心がけてほしいと思います」。
この後、橋爪院長は身体的虐待でのあざの見方やネグレクト(育児放棄)の判断基準などを解説した。この日は大手メディアも取材に訪れるなど、あらためて虐待に対する関心の高さがうかがえた。