徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)2月4日 月曜日 徳洲新聞 NO.1170 三面

病理3センター順調
徳洲会病理部会
第5回学術集会を開催

徳洲会病理部会は2日間にわたり、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)で第5回学術集会を開催した。全国から51人(医師16人、臨床検査技師32人、他3人)が参加。特別講演2演題に加え、一般演題も7演題あり、参加者は研鑽(けんさん)に努めた。また、前日まで行われた第57回日本臨床細胞学会秋期大会では、徳洲会から6演題の発表があった。

日本臨床細胞学会で6演題発表

「徳洲会の医療を外部へ発信」と青笹・最高顧問 「徳洲会の医療を外部へ発信」と青笹・最高顧問

冒頭、湘南藤沢病院の宗像博美院長と、青笹克之・徳洲会病理部門最高顧問が登壇。

青笹・最高顧問は「病理3センター体制が始まり、順調に稼働しています。今後さらにシステムを整備していき、より徳洲会の医療に貢献できるようにします」と近況報告。さらに、学術面での展望にも触れ、「今回の学術集会では、徳洲会の医療を外部に発信するためのブラッシュアップができたら良いと思います。学会への参加も年々増えていますので、今後も積極的に参加してください」とエールを送った。

特別講演では、順天堂大学医学部人体病理病態学の八尾隆史・主任教授が「胃・大腸の初期癌、高分化癌の組織診断、見方と鑑別」と題し講演。消化管組織診断分野の診断困難領域に関する取り組みを紹介。低異型度の上皮性腫瘍の診断アルゴリズムを紹介し、実際の症例を提示しながらポイント解説した。

福本部長は病理3センターの広がりに期待 福本部長は病理3センターの広がりに期待

東京歯科大学市川総合病院臨床検査科の田中陽一・客員教授は「口腔(こうくう)癌の病理と細胞診」と題し講演。口腔組織診断では早期がん、前がん病変の診断の変遷を示し、WHO(世界保健機関)の取り扱い規約をもとに解説。口腔細胞診では歯科クリニックから依頼が増加傾向にあり、早期発見のため実務上、有用な知見を示した。

一般演題は全演題で「細胞診」がテーマ。初日に成田富里徳洲会病院(千葉県)の中平瑞希・臨床検査技師が「腹水細胞診にて乳癌細胞と診断した1例」、湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の小保方和彦・臨床検査技師が「当院における甲状腺穿刺(せんし)吸引細胞診の細胞学的、組織学的再検討」、吹田徳洲会病院(大阪府)の中嶋安識・臨床検査技師が「腫瘍細胞が腹水中に出現したDysgerminomaの1例」と題し、それぞれ発表。

50人以上の参加者が熱心に聴講 50人以上の参加者が熱心に聴講

2日目は野崎徳洲会病院(同)の北川詩織・臨床検査技師が「原発巣の特定に腹水細胞診が有用だった子宮体部漿液(しょうえき)性腺癌の1例」、吹田病院の下山夏季・臨床検査技師が「二段階観察法を用いた尿細胞診判定法の導入と精度の検討」、八尾徳洲会総合病院(同)の岡﨑健・臨床検査技師が「LBC法を用いた免疫細胞化学的染色が原発巣の推定に有用であった肺がんの1例」、同院の岩﨑由恵・臨床検査技師が「LBC法の自動化(ThinPrep5000の導入)について」をテーマに、それぞれ発表した。

初日の最後には総会も開催した。まずは青笹・最高顧問が2018年の病理部会を巡る動きについて病理3センターを中心に説明。九州・沖縄病理診断研究センター(T-KOP)に宇和島徳洲会病院(愛媛県)が参加(合計12病院)したことや、大阪病理診断研究センター(TOP)が同年5月、東日本病理診断研究センター(TEP)が同年7月に発足したことなどを報告した。

また青笹・最高顧問は、筑波大学医学医療系診断病理学研究室の野口雅之教授が1月からクロスアポイントメント制度を利用し、徳洲会職員として活動することを紹介。さらに病病連携による病理診断にともなう診療報酬や、資格認定による臨床検査技師の手当などについても言及した。続いて、同部会の細胞診委員会委員長である岩﨑・臨床検査技師は、細胞検査士資格取得のサポートを行っていく計画を説明。

最後にTEPセンター長(暫定)を務める成田富里病院の福本学・病理診断部部長が「今後は一般演題で組織診断の発表も増やしていければと思います。病理3センターでは細胞診も扱うなど、より一層の広がりを期待しています」と展望した。

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