徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(平成31年)1月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1168 四面

庄内余目病院
全国レベルの診療提供
鍵穴手術からt-PA療法まで

庄内余目病院(山形県)脳神経外科は脳卒中や頭部外傷、未破裂脳動脈瘤(るいい)、脳腫瘍に加え、三叉(さんさ)神経痛、顔面けいれん、脊椎(せきつい)・脊髄(せきずい)疾患など幅広い疾患の治療に対応している。「当院は、へき地に立地する病院ですが、全国レベルの診療を患者さんに提供するべく、日々全力で取り組んでいます」と伊﨑堅志・脳神経外科部長は力を込める。

「全国レベルの診療提供に尽力します」と伊﨑部長 「全国レベルの診療提供に尽力します」と伊﨑部長

伊﨑部長は以前の勤務施設である脳神経疾患研究所附属南東北病院(現・総合南東北病院)在籍中に、渡邉一夫医師(現・南東北病院グループ理事長)や、鍵穴手術の創始者で世界的権威である福島孝徳医師(現・米国デューク大学脳神経外科教授)の下で研鑽(けんさん)。これまでに手がけた手術は1000例を超える。

庄内余目病院に着任したのは2014年4月。当時、同院に脳神経外科の常勤医はいなかったため、手術など大がかりな治療を要する脳神経外科疾患に関しては、救急を含めて患者さんの受け入れが難しかった。

経験豊富で脳外領域の幅広い疾患に対応できる伊﨑部長が入職したことで、救急の受け入れや手術など本格的な治療を開始。徳洲会グループでは離島・へき地病院も都市部並みの医療提供を心がけており、同院もCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像診断)といった高度な検査の実施体制が整っていた。

救急隊との合同勉強会を開催したり、地域の方々に向けて医療講演で情報発信を行ったりすることで、徐々に地域での存在感を高めていった。合同勉強会は年1回開いており、救急搬送後の患者さんへの処置内容や経過について症例発表を行い、医療者と救急隊が情報共有を図っている。

手術経験豊富な伊﨑部長が執刀 手術経験豊富な伊﨑部長が執刀

「脳卒中など一刻も早く治療を開始しなければならない疾患については、救急隊から私の携帯電話に直接連絡してもらうようにしたり、夜間はオンコール体制を敷いたりして迅速な対応に努めています」(伊﨑部長)

脳卒中のひとつである脳梗塞は、脳の血管が狭くなったり詰まったりすることによって、血液の流れが低下、脳の組織が死んでしまう疾患。発症早期に、血栓を溶かすt-PA療法を開始することが後遺症低減の鍵を握る。くも膜下出血に対する緊急開頭クリッピング術などにも対応している。

また伊﨑部長は「三叉神経痛や顔面けいれんに対する鍵穴手術も近隣医療機関から認知され、紹介していただく患者さんも増えてきました」とアピール。鍵穴手術は、耳の後ろの皮膚を約5cm切開し、500円玉ほどの大きさの穴を頭蓋骨に開け、手術器具を挿入して行う手術。神経を圧迫している血管の位置を修正し減圧することにより、症状を取り除く治療法だ。顔面けいれんに関してはボツリヌス毒素治療も実施している。今後も質の高い医療提供に注力し、地域に貢献していきたい考えだ。

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