ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2018年(平成30年)12月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1162 三面
「今後は在宅でも看取りの工夫を」と山地副主任(左)と貝野師長
東大阪徳洲会病院は「できるだけ患者さんやご家族の満足度の高い看取りを」と、院内の各部署が工夫を凝らしている。そのひとつが療養環境。同院は個室が少なく、多床室で看取る場合は従来、ベッドサイドのカーテンを閉め、そのまま病室で行っていた。しかし、「患者さんやご家族がまわりに気を使ってしまうし、自分だったらいやだと思った」と橋爪慶人院長の方針で、院内の一部を改修。観察室として、少し広めの個室スペースを2部屋設けた。草木や鳥などをかたどったシールはスタッフの手づくり
看取り期に入った患者さんは病室から移動し、草木や鳥などをかたどったシールを貼った心安らげる空間で過ごす。希望すれば家族が宿泊することも可能だ。お孫さんがウェディングドレスを持参し、スタッフが患者さんにタキシードを着せ記念撮影も
亡くなった時の対応も変えた。以前は地下に霊安室を設置しており、地下からお見送りをしていたが、現在は霊安室を廃止。観察室で亡くなった後、正面玄関から職員一同、お見送りをしている。教育にも注力。貝野里江・看護師長は「院内でエンゼルケアの勉強会を行ったり、院外の緩和ケア研修参加などでスタッフを啓発したりしています」と強調する。