徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)12月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1162 一・二面

徳洲会関西外科グループ
一段と連携強化へ
KSG症例検討会を開催

徳洲会関西外科グループ(KSG)は10月13日、名古屋徳洲会総合病院で第3回KSG症例検討会を開催、7病院から25人が参加した。同検討会は関西ブロックのグループ病院が自院の症例をもち寄り、新しい知見を共有するのが目的。新専門医制度での外科研修の基幹施設である名古屋病院、宇治徳洲会病院(京都府)、岸和田徳洲会病院(大阪府)、八尾徳洲会総合病院(同)を中心に実施。

検討会の前には各病院の外科部長が集まり合同会議。新専門医制度では、基幹4施設以外のグループ病院は連携施設として協力しているため、専攻医(後期研修医)の行き来がある。そこで各病院の得意分野や症例数などを共有し、今後の連携を一段とスムーズにすることで一致。また、日本外科学会の指導医を取得するにあたり論文の発表は必須のため、今後はKSGで論文のサポートをしていく方針。

検討会の冒頭、大会長を務めた名古屋病院の高山悟・消化器外科部長兼消化器内視鏡治療センター長が「この場だけの勉強ではなく、論文などに展開していくためにグループで密接に協力していきましょう」と挨拶。

続いて9演題の症例発表があった。このうち吹田徳洲会病院(大阪府)の山田和宏・後期研修医は突発性食道破裂、八尾病院の遠藤幸丈・外科医長は食道胃接合部がんに対する胸腔(きょうくう)鏡下腹臥位(ふくがい)食道切除術・採石位噴門側医切除術をテーマに発表、参加者の関心を集めた。

論文につながる研究として、名古屋病院の松居亮平・外科医長が「門脈気腫症」をテーマに発表。

門脈ガス血症(HPVG)は予後不良の徴候とされ、緊急手術の適応とされてきたが、近年では保存的治療の報告も増加。そこで徳洲会グループの症例を集積し、HPVGの手術決定因子に関する調査の実施を提案した。

終了後、高山部長は「今後は、全国のグループ病院の外科が集まって交流したいです」と展望した。次回は来年の3月に八尾病院で開催する予定。

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