徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)12月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1162 三面

庄内余目病院&吹田病院
TCLSコース初開催

一般社団法人徳洲会は庄内余目病院(山形県)、吹田徳洲会病院(大阪府)を会場に、TCLS(徳洲会二次心肺蘇生救急教育)コースをそれぞれ初開催した。同コースは二次心肺蘇生法の習得を目的とした日本救急医学会認定のICLS(二次心肺蘇生法)の内容に、不整脈を加えた徳洲会の教育プログラム。修了者にはTCLSとICLSの修了証明書を授与。

除細動器の使用や気道確保を確認(庄内余目病院) 除細動器の使用や気道確保を確認(庄内余目病院)

TCLSコースは2002年に開始して以来、1年に10回ほど全国の徳洲会グループ病院で開催、徳洲会内外の医療従事者が受講している。今年は庄内余目病院と吹田病院で初開催した。庄内余目病院では7月7日から2日間、同院以外にも新庄徳洲会病院(山形県)、日野病院(神奈川県)、館山病院(千葉県)からも受講。吹田病院では10月20日から2日間、同院の24人に、野崎徳洲会病院(大阪府)から初期研修医が3人加わり、計27人が参加した。

シナリオに基づくシミュレーション研修(庄内余目病院) シナリオに基づくシミュレーション研修(庄内余目病院)

初日はACLS(二次救命処置)に関する座学形式の講義から開始。その後、複数のグループに分かれ実技講習を行い、心電図モニターや除細動器の使い方、気道確保、気管挿管、BLS(一次救命処置)などをテーマに、実際の医療機器やトレーニングマネキンを用い手技を習得した。続いてVF(心室細動)、PulselessVT(無脈性心室頻拍)、Asystole(心静止)、PEA(無脈性電気活動)の4つの心電図の波形の読み取り方を学んだ。

コースディレクターの清水徹郎・南部徳洲会病院(沖縄県)救急診療部長らによるデモンストレーションの後、シナリオに基づいたシミュレーション研修を実施。グループごとに全員がリーダーになり、急変した患者さん(マネキン)を診断・治療した。

清水部長の講義に真剣に耳を傾ける受講者(吹田病院) 清水部長の講義に真剣に耳を傾ける受講者(吹田病院)

2日目は不整脈をテーマとした座学形式の講義から始まり、その後、筆記試験とその解説を行った。続いてデモンストレーションとシミュレーション研修を経て、BLSとACLSの実技試験を実施。とくに協力者役のスタッフに指示を出しながら行うACLSの実技試験では、どの受講者も緊張した面持ちで臨んでいた。全日程が終了し、両院ともに全員が無事に合格、修了式でTCLSとICLSの修了証明書を手にした。

デモンストレーションで迫真の演技を見せる(吹田病院)) デモンストレーションで迫真の演技を見せる(吹田病院)

庄内余目病院では、受講生から「これからも定期的に学んでいきたいです」、「わからなかった点が整理できました」、「指示を受ける側でしたが、これからは自分から動けるように頑張りたい」と意欲的な声が聞かれた。

吹田病院では「体系的に指導していただく機会は少ないですが、インストラクターが優しく丁寧に教えてくれました」、「マネキン相手に緊張してしまい、実際の急変でうまくできるか不安はありますが、落ち着いてできるように頑張ります」、「私はリハビリテーション科ですが、学んだことを生かして急変に強いリハビリテーション科をつくりたいと思います」など笑顔を見せていた。

PAGE TOP

PAGE TOP