2018年(平成30年)12月3日 月曜日 徳洲新聞 NO.1162 二面
仙台病院
今年2度目の特別医療講演
新築移転の近況も
新築移転に向け報告する佐野院長
仙台徳洲会病院は11月17日、仙台市内で特別医療講演を開催した。5月に続き2回目。一般の方をはじめ、前回を上回る約500人が参加した。
まず佐野憲院長が「新築移転に向けた近況報告」と題しプレゼンテーション。現病院から直線距離で2㎞離れた場所に新築移転を予定していることや、2020年10月以降の竣工を示した。具体的な構想にも言及。「トータルヘルスケアシステムの構築」を掲げ、病院で治療した後の患者さんのサポートにも力を入れていく考えを披露した。
新病院のイメージ動画を流し、最後に「必ず皆さんが満足できる病院を職員一同、つくりあげていきたいと思っています。2年後に期待してください」と呼びかけると、会場から大きな拍手が起こった。
その後、医療講演の第1部では、同院の加藤一郎・外科部長が「ハイブリッドな外科」、髙橋絵利子・眼科医師が「眼科疾患の早期発見に大きな役割~造影剤を使わない眼底血流検査~」、福本優作副院長が「すべてを奪う心ぞう-脳こうそくの恐怖~その原因は不整脈です~」をテーマに講演した。
会場を魅了した曽山さん。「縁」と大きく書いたその横に、好きな言葉であるガンジーの「明日死ぬかのように生きよ 永遠に生きるかのように学べ」
第2部では、縁筆書家「soyamax」こと曽山尚幸さんをゲスト講師に招へい。「講縁会&書道パフォーマンス~筆で縁をつなぐ書家 曽山尚幸~」と題し、18歳の時に悪性リンパ腫(ステージⅣ)で入院し、その後、骨髄移植を受けて社会復帰、現在に至るまでの人生を紹介した。
講演前後には実際に毛筆での力強いパフォーマンスを行った。これまでの人生を振り返り、曽山さんは縁の大切さを強調。参加者に「私のように助かる人もいます。ぜひ骨髄バンクのドナー登録だけでもしてください」と訴えた。
小松良司・事務次長の挨拶で閉会。佐野院長は「司会をはじめ、受付、アナウンスなどすべてを職員で行いました。職員が一丸となって、お客様をもてなす意味でも当講演を大事にしたい」と、さらなる充実に向け意欲を見せた。