徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)10月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1156 三面

湘南鎌倉病院
改善活動の成果共有
第7回QI大会を開催

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は9月7日、医療安全や医療の質の向上などを目的とした活動の成果を発表するQI(Quality Improvement=品質改善)大会を開催した。今年で7回目。病院全体指標(ワイドインディケータ)5演題に加え、各部署からの一般演題15演題を合わせた計20演題の発表を行った。延べ254人の職員が傍聴し、QI活動の成果を共有した。

最優秀演題賞の発表を行った根本室長 最優秀演題賞の発表を行った根本室長

冒頭、権藤学司副院長は「2012年に開始したQI大会も今回で7回目です。徐々に内容も充実してきました。課題を見つけて数値化し、現場でデータを取って改善策に取り組み、実際に指標となる数値が改善したかを確認する。こうした習慣を身に付けることが重要です」と開会の挨拶。

昨年に続き、高い評価を得た演題に対しては表彰を実施した。20演題のなかから聴講者の投票と座長推薦をもとに、最優秀演題賞、優秀演題賞、奨励賞を選出。

最優秀演題賞に選ばれたのは、リハビリテーション科の根本敬室長(理学療法士)が発表した「本邦で『エイデット(AIDET)』は通用するか? ~外来待ち時間に関するクレームの低減化をめざして~」。ワイドインディケータ―のひとつ。優秀演題賞は、いずれも一般演題で、資材課の大島裕次郎主任が発表した「チューブ固定補助テープ導入に伴う経鼻チューブトラブルインシデントの考察について」。奨励賞は脳卒中センターの千葉のぞみ副主任(医師事務作業補助者)が発表した「文書代行業務による完成遅延の低減化~医療秘書に関する医師へのアンケート調査~」。

多くの職員が出席し発表を傍聴 多くの職員が出席し発表を傍聴

根本室長が発表のテーマとしたAIDETは、「確認・あいさつ」、「自己紹介」、「時間の説明」、「内容の説明」、「お礼」の実践を重視した患者さん対応方法のこと。日本医師会総合政策研究機構の調査によると、患者さんが医療に満足していない理由の第1位は「待ち時間」。同院は待ち時間の不快な感覚の緩和を図り、待ち時間に関するクレームの低減を目指し、AIDETを導入、効果を検証した。

全クレーム件数に占める待ち時間に関するクレーム件数の割合を「待ち時間に関するクレーム発生率」と定義し、eラーニングや模範動画、推進月間の制定やポスター掲示などによる職員へのAIDET啓発活動の実施前後で、クレーム発生率などを比較した。その結果、11.8%から7.4%に有意な減少が見られたため、根本室長は「AIDETは待ち時間に関するクレーム低減化に有用と推察できます」とまとめた。

同院QIセンター長を務める小林修三・院長代行は総評で、「定義や方法をしっかりと定め、対象を比較する際に、それぞれの背景に差がないこと、そしてエンドポイント(評価項目)の適切な設定も重要です。サイエンスに基づき、一つひとつの小さな改善の積み重ねが大きな目標の達成につながります」とQI活動のさらなる発展に期待を寄せた。

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