徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

直言

Chokugen

立川 隆光(たちかわたかみつ)(茅ヶ崎徳洲会病院院長(神奈川県))

直言 生命いのちだけは平等だ~

立川 隆光(たちかわたかみつ)

茅ヶ崎徳洲会病院院長(神奈川県)

2018年(平成30年)10月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1156

急性期から慢性期そして在宅までの流れ
一貫して担えるように機能強化を目指す
やる気があれば限りなく人を伸ばす徳洲会

私は、日本で一番長いアーケード商店街のある大阪の天神橋筋商店街で育ちました。

幼少の頃から、パイロットになることを夢見ていました。中学生時代に、陸上競技の棒高跳びに励んでいたのも、空への憧れからだったかもしれません。しかし、高校生の時まで目指していた夢は、視力低下のために変更せざるを得なくなりました。パイロット養成学校の試験に落ちてしまったのです。

また、高校3年生の時分に肝炎を患い、3週間ほど入院しました。この時の経験から、医療への関心が深まり、そして人の命を預かる医師に憧れ、医師への道を目指すことになりました。

泌尿器科医を志望した理由は、東京に住む叔父が膀胱(ぼうこう)がんになり、内視鏡手術を受けた際に、診断から手術、術後の通院まで、ひとりの医師が一貫して患者さんとかかわっている姿勢を見たからです。同時に、透析や腎移植にも興味を抱くようになりました。

高校卒業後は滋賀医科大学に進み、研修のために東京大学医学部附属病院に入局。関連病院を含め、7年間でさまざまな経験を積むことができました。

泌尿器科手術はもちろん、腎移植や腹膜透析、血液透析、シャント、バイパス、副腎、副甲状腺などに関する疾患も学ぶことができました。

千葉西病院では月に140件 年間1400件近い手術実施

その後、8年目で千葉西総合病院に泌尿器科部長として着任しました。しばらくして、鈴木隆夫・徳洲会理事長が「患者さんのためになるのであれば、希望する最新の医療機器を購入します」と言われたのです。

徳洲会は患者さんのために、やる気さえあれば、限りなく人を伸ばすことができる組織であることを実感しました。その後、何年もかかりましたが、泌尿器科医は5人(当時)となり、月に最高140件、年間1400件近くの手術を実施するまでに成長しました。

また、その後、異動した鎌ケ谷総合病院(千葉県)時代には、内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」を導入していただいて、前立腺がんに対するロボット手術を行うようになり、200件近くの症例を経験しました。

そんな矢先に、鈴木理事長から茅ヶ崎徳洲会病院院長就任の話をいただきました。泌尿器科だけでなく病院全体の運営の大変さ、仕事量の多さは想像もつきませんでしたが、一番やりがいのある仕事ではないかと感じ、院長職をお受けしました。

安心し来院いただくため接遇にも力を入れていく

茅ヶ崎病院は中規模で、小回りが利くことを生かして、急性期から慢性期、そして医療連携を図りながら、リハビリテーション、訪問診療など在宅までの流れを一貫して担えるよう機能を強化していきたいと考えています。

当院がある茅ヶ崎市は、日本経済新聞社によると、老衰死の割合が全国一高い都市です。とくに男性は全国平均の2倍以上。当然、1人当たりの医療費は安くなり、まさに茅ヶ崎市は健康長寿社会のモデル都市とも言えます。

ただし、茅ヶ崎市の救急搬送患者さんの約半分は、隣接する藤沢市など市外の医療機関に運ばれており、当院の搬送受入件数は全体の15%程度しかありません。

徳洲会が掲げる地域に根差した安心、安全、そして親切な医療の提供は、まだまだ道半ばです。“断らない救急”という方針の下、徐々に救急搬送受入件数は伸びており、トラブルはほぼありません。

さらに、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい健康的な暮らしを、人生の最期まで続けられるような、包括的な医療支援サービスを展開したいと、切に願っています。

そこに至るまでには、やはり診療科を増やし、医師をはじめ職員のマンパワーを強化する必要があります。

当院は人間ドックや検診、予防医療にも注力していきます。病床数は132床ですが、満床になってから増床したいと考えています。

かつて、この地にあった茅ヶ崎徳洲会総合病院が開院した1980年当時、同院の院長は鈴木理事長でした。しかし、病院に救急車が来るようになるまでに半年を要したそうです。

地元の皆様に、安心して当院に来ていただけるように、接遇にも力を入れていきます。

皆で頑張りましょう。

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