ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2018年(平成30年)10月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1156 一面
徳洲会グループは歯科口腔(こうくう)外科部会を設立、9月29日に千葉県内で全体会議を開催した。部会長は東京西徳洲会病院の佐野次夫・副院長兼歯科口腔外科部長。院内での歯科口腔外科のあり方を考え、歯科の経営改善を図るのが目的。全国26病院の歯科医師らが集まり活発に議論するなか、一般社団法人徳洲会の鈴木隆夫理事長も駆け付け、これからの歯科口腔外科に期待を寄せた。
全国26病院の歯科口腔外科医師が情報共有
会議の冒頭、佐野副院長は「8年前に歯科口腔外科医が集まり会議を開いた時には、徳田虎雄・前理事長から歯科口腔外科のあり方について厳しく問われました。現在では医療機器や物品を購入する際に、科別損益によって決められることもあります」と吐露。「どのように自分の存在価値を示すか考えて」と鈴木理事長
鈴木理事長は「皆さんは厳しい状況のなか、頑張っていることと思います。病院のなかで、どのようにしたら自分の存在価値を示せるか、しっかり考えてください」と檄(げき)を飛ばした。周術期口腔機能管理について説明する中村センター長
次に、宇治徳洲会病院(京都府)の中村亨・歯科口腔センター長が「周術期等の口腔機能管理」と題し講演。周術期口腔機能管理は、術後の誤嚥(ごえん)性肺炎など合併症の軽減を目的に2012年度の診療報酬改定で新設、患者さんの入院前から退院後を含め歯科が包括的な口腔機能管理を行う。今年度の診療報酬改定で、同管理の対象が拡大されたことを説明し、自院の取り組みを示した。「自院で活躍できる歯科口腔外科へ」と佐野副院長
続いて佐野副院長が「東京西徳洲会病院の現況と診療内容について」をテーマに講演。同院の特徴として顎(がく)口腔外科のみを診療していること、同科単独の当直体制を24時間365日敷いていることなどを挙げ、診療実績や外来患者数の年次推移などを詳細に提示した。さらに最近は摂食嚥下にも取り組み、VE(嚥下内視鏡検査)やVF(嚥下造影検査)を積極的に実施。