徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)7月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1092 三面

山形徳洲会病院の大沼副院長と
塚崎・後期研修医がポスター発表
The Future of Football Medicine

スペイン・FCバルサのホームスタジアムで開催

ポスター発表を行った大沼副院長(左)と塚崎・後期研修医 ポスター発表を行った大沼副院長(左)と塚崎・後期研修医

山形徳洲会病院の大沼寧副院長兼整形外科部長と塚崎良豪・後期研修医はスペイン・バルセロナで開催の「The Future of Football Medicine」でポスター発表を行った。同イベントは欧州を主体に発足、サッカーに関する医学的な発表や討議を行う学会だ。年に1回開かれ、サッカー選手の医療にかかわっている医療関係者が一堂に会する。26回目となる今回はサッカー・スペインリーグに所属する名門クラブFCバルセロナのホームスタジアムであるカンプ・ノウ内で開催された。

大沼副院長と塚崎・後期研修医はJリーグ所属のプロサッカークラブ「モンテディオ山形」のチームドクターで、大沼副院長がトップチーム、塚崎・後期研修医がユースとジュニアユースを担当。それぞれチームで診た症例をもとに発表した。

大沼副院長はジョーンズ骨折がテーマ。ジョーンズ骨折とは足の小指の付け根の骨折。疲労骨折の一種で、強く踏み込んだ時などに起こる。サッカーやバスケットボールなどのトップアスリートに見られ、骨折してから見つかるケースが少なくない。血流が悪い部位のため骨が付きにくく、一般的に手術による治療を行う。競技から離脱する期間が長くなるため、「とくにサッカーのチームドクターにとって関心の高い外傷」(大沼副院長)だ。

世界でも屈指のスタジアム「カンプ・ノウ」で学会開催 世界でも屈指のスタジアム「カンプ・ノウ」で学会開催

大沼副院長は過去8年間のジョーンズ骨折を検討。6例のうち2例が手術を余儀なくされたことを明かした。4例は早期発見により手術を回避。選手の訴えを聞いて早めにチェックしていることや、開幕直前に全選手にX線撮影を行い、骨折しそうな状態の選手にはテーピングなどを用いて悪化させずにすんだ例を紹介。

塚崎・後期研修医はユース選手の症例を報告。雨で重くなったボールをヘディングし、1カ月後に首の痛みが治まらないと来院。検査しても診断がつかず、しばらく安静にして再びプレーしたものの痛みが再発。再受診し詳しく検査した結果、環椎(かんつい)(第一頚椎(けいつい))の骨折が見つかった。「相撲やラグビー、アメフトなどでは多く見られますが、サッカーではまれ。知る限り日本での同様の報告はありません」と指摘するとともに、10カ月で完治したと報告した。

発表を終え、大沼副院長は「以前から関心があり、いつかは行きたいと思っていたので参加できて良かった。世界ではいろいろなケアがなされているのを知りました」と刺激を受けた様子。

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