徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)7月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1092 三面

ストーマケア研修会
千葉徳洲会病院が初開催
グループ病院参加

千葉徳洲会病院は千葉県内の徳洲会グループ病院を対象に、初めてストーマケア研修会を実施した。ストーマケアのニーズが高い3病院から21人が参加。講義やグループワークを通じて基本を学んだ。

ストーマについて、わかりやすく解説する村田医長(上)と長田副主任 ストーマについて、わかりやすく解説する村田医長(上)と長田副主任

ストーマケア研修会は千葉病院の長田洋子・皮膚・排泄(はいせつ)ケア認定看護師(看護副主任)が中心となり、千葉西総合病院の塙千晴・皮膚・排泄ケア認定看護師(看護師長)、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の前田智子・皮膚・排泄ケア認定看護師の3人で企画。理論編と実践編で構成し、理論編では講義を行い、千葉病院の村田一平・外科医長がストーマ造設について説明した。

まず腸について解説したうえで、ストーマの種類や目的、特徴を紹介。ストーマは造設する腸管(盲腸・上行結腸、小腸、回腸など)、形態(単孔式、双孔式)、造設期間(一時的、永久的)によって分類でき、それぞれの特徴を示した。

その後、ストーマの造設について解説。術前に理想的な造設部位を選択し、腹部にマークするストーマサイトマーキングを可能な限り行っているとした。理想的な造設部位には①ストーマ周囲の平面を確保でき、②腹直筋を貫き、③患者さん自身が確認できる――の3点を挙げ、実際にマークしていく手順を図で提示した。実際に手術で造設していく様子を、単孔式と双孔式のそれぞれで、写真と動画を用いて紹介。

最後に術後のストーマケアのポイントを披露。注意深く観察する必要があるとし、粘膜の色(黒だと壊死(えし)の可能性)を確認したり、手術直後はストーマ粘膜に浮腫が生じるため、粘膜を持ち上げ観察したりする必要性を訴えた。「こんなに便が出た」、「ストーマがとてもきれいですよ」など、患者さんがストーマを自分のものと自覚できるポジティブメッセージの重要性にも言及した。

続いて、長田副主任が「術後のストーマケア」と題して講義。ストーマの種類などをあらためて説明した後、ストーマの診方、ストーマの装具について解説。ストーマの診方では、観察ポイントや形態異常、サイズの計測方法、色調変化の評価法、皮膚障害の原因・対策などを示し、装具ではストーマを保護する用具や周囲の皮膚の保護剤を説明。

グループワークではストーマの模型を使い装具を選択する場面も グループワークではストーマの模型を使い装具を選択する場面も

皮膚保護剤では板状、練状、粉状と各特徴を紹介したり、身体機能、活動状況、好み、経済性の観点から患者さんの特徴に合った装具の選択ポイントなどを解説したりした。患者さんにセルフケアを指導する際は、焦らせず段階を経て行うことが大切と説いた。

実践編ではグループワークを実施。症例を映し、病名や腹壁の状況、腹部脂肪層の厚さ、ストーマのサイズなどから、適している装具の選択を協議し、最後に発表し合った。

受講した看護師(2年目)は「退院後ストーマの管理が必要な患者さんがおられるので参加しました。今後はケアについて、さらに学びたい」と意欲を見せていた。

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