徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)6月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1088 二面

徳之島徳洲会病院
離島で災害訓練
合田・札幌東徳洲会病院医師
企画に協力

徳之島徳洲会病院(鹿児島県)は6月3日、院内で災害訓練を実施した。企画・運営したのは同院で研修中の札幌東徳洲会病院の合田祥悟医師(後期研修医)。離島での多数傷病者発生事案に対する受け入れ訓練、問題点の抽出により、今後の訓練プログラムへの応用を図るのが目的だ。院内から30人以上が参加。

「人的・物的資源が厳しい状況では事前準備が大切」と合田医師 「人的・物的資源が厳しい状況では事前準備が大切」と合田医師

同院の藤田安彦院長と、応援に駆け付けた札幌東病院の瀧健治・救急科センター長の挨拶の後、合田医師が「離島における災害医療」をテーマに講演。初期研修2年目に宮古島徳洲会病院(沖縄県)で遭遇した巡視船事故事例を披露した。

「当直で自分しか医師がいない時に、15人の乗組員のうち6人が搬送されてきました。人的・物的資源が不足している状況で対応するには、日頃からの準備が必要と痛感しました」と、今回の訓練の意図を説明。災害発生時にはC(指揮と連携)、S(安全)、C(情報収集・伝達)、A(評価)、T(トリアージ=重症度選別)、T(治療)、T(搬送)が大切であると、手順を解説した。

模擬患者さんを前にトリアージ訓練をする参加者たち 模擬患者さんを前にトリアージ訓練をする参加者たち

次に場所を移動して実地訓練。昼間に巡視船が事故に遭い、被害者の人数は不明という想定で行った。藤田院長の「災害発生」宣言を受け、各病棟の看護師が設備の被害状況や物品の在庫を申告し、一覧表にまとめた。その後、続々と運ばれてくる患者さん(症状をタグで表記した人形)をトリアージし、ホワイトボードに進捗(しんちょく)状況を書き出していった。

同時に藤田院長は別室に移動し災害対策本部を設置。患者さんが搬送されてくる現場とテレビ電話をつなぎ、状況を把握しながら、外部の医療機関(瀧センター長が担当)との連絡役を担った。

藤田院長のいる災害対策本部ではテレビ電話で現場の様子を確認 藤田院長のいる災害対策本部ではテレビ電話で現場の様子を確認

2時間ほどの実地訓練を終え、最後に振り返り会を開催。合田医師の司会の下、参加者は積極的に意見を交わした。初期研修医は「医師としてどういう立ち位置で動けばよいか、最初はわからなかった」と反省。看護師は「災害対策本部に、どういう情報を何分おきに報告するか決めておくと動きやすい」と提案した。

今回の訓練をもとに、6月25日開催のトライアスロン大会の救護活動で、テレビ電話での連携などを実践する。合田医師は6月末で同院の地域医療研修を終了するが、「今回の訓練が徳之島病院の災害マニュアルの改善に役立てたら嬉しいです」と手応えを感じていた。

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