徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)6月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1086 二面

仙台徳洲会病院がSAS外来を開設
循環器疾患など重症化予防

仙台徳洲会病院はSAS(睡眠時無呼吸症候群)外来を開設した。同外来を担当する心臓血管外科の近藤泰之医師は「患者さん本位の診療を行い、SASでお困りの多くの患者さんに貢献していきたい」と理由を話す。3年後を目標に日本睡眠学会の認定医療機関を目指し、後進の育成にも力を入れる方針だ。

SAS 外来で診療する近藤医師 SAS 外来で診療する近藤医師

SASは睡眠中に、たびたび呼吸が止まることで睡眠の質が低下し、日中の強い眠気、倦怠(けんたい)感、いびきなどの症状を引き起こす疾患。高血圧や糖尿病、動脈硬化などの悪化因子で、重症の場合は放置しておくと心筋梗塞や狭心症、脳卒中など命にかかわる疾患の発症リスクが高まる。

「心臓血管外科医として、これまで多くの高血圧患者さんや冠動脈疾患患者さんなどを診てきました。近年、SASと循環器疾患との関連性が明らかになるなかで、侵襲の高い手術をできるだけ回避するためにも、SAS診療を通じて循環器疾患の重症化予防に取り組みたいと考えていました」(近藤医師)

同院のSAS外来は毎週水曜の午後に実施。SASを心配する患者さんは、まずパルスオキシメーターという指先に装着する小型の検査装置でSpO2(動脈血酸素飽和度)などを計測し、値が一定以下だった場合、PSG(ポリソムノグラフィー)という一泊入院して行う詳細な検査で診断する。

一方、診察によりSASの疑いが濃厚な患者さんに関しては、検査装置を自宅に持ち帰って行う簡易PSGという検査を行うこともある。中等症・重症の患者さんはCPAP(持続陽圧呼吸)療法を行い、軽症の場合はマウスピースを用いる。

近藤医師は「SASの患者数は人口の2~3%と言われています。全国で推定300万人以上、当院のある宮城県では5万人ほどいると推定できます」と説明。

今後、医療講演や地域の医療機関との連携を通じてSAS外来の認知度向上に努める。

また、パルスオキシメーターによるスクリーニング(ふるい分け)検査を、健診・人間ドックのオプションとして用意するなど積極的に展開していく計画だ。

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