徳洲会グループの成り立ち
創設者である徳田虎雄が、自らの信念である『生命だけは平等だ』を実践するために、大阪府松原市に徳田病院(現:松原徳洲会病院)を開設したのは、1973(昭和48)年1月、34歳のときでした。 2年後の1975(昭和50)年1月には、医療法人徳洲会を設立。同年には医療法人徳洲会を設立。同年の10月には、大東市に「年中無休・24時間オープン」を掲げた野崎病院を開設しました。
この段階で「自分たちの病院は、世の中に必要とされている」と確信した徳田虎雄は、その医療技術や病院運営のノウハウを、岸和田、八尾、沖縄、福岡、宇治、茅ヶ崎など、次々に誕生していく病院に活かしていきます。彼の心には「自分が日本の医療体制を根本から変える」という揺るぎない信念と、既存の病院への不信感がありました。
たらい回しされた患者さん、治療費の支払いに困った人たちを救済するためにも、徳洲会はひとつでも多くの病院を作る必要があったのです。そこに力を与えたのは、医療不足にあえぐ地域の患者さんたちからの要請でした。
そしてグループ設立から40年経った現在、徳洲会が運営している医療施設は、北海道から沖縄まで300を超えるまでに成長しています。そのすべてに、徳田虎雄が徳洲会設立の際に掲げた「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」の基本理念が、6つの実行方法とともに受け継がれています。
「生命に国境なし」海外医療協力への取り組み
「人々がどこにいても、最善の医療を受けられる社会を作る」を目的に持つ徳洲会グループは、世界各国への医療協力にも力を入れています。これまで日本国内の離島、農村、都市部で、それぞれの特色に応じて医療モデルを確立してきました。そのノウハウを生かし、適切な治療が受けられない地域の人々に、最前、そして最先端の医療を提供する計画が世界中の国々で進められているのです。
例えば2006(平成18)年には、ブルガリアの首都・ソフィア市に『徳洲会ソフィア病院』を開設。1016床のベッドを持つ東欧最大かつ最新鋭の総合病院は、現在、ブルガリアや周辺地域の医療水準向上に貢献しています。 他にもロシアやEU諸国との国際医療連携や、近年ではイギリスのケンブリッジ大学と協力した病院の共同建設計画にも取り組んでいるとのこと。また、2012年2月にはブラジルに最大級の心臓病院をオープン。その他南米ではパラグアイ、ブラジル、アジア圏ではバリ島、中国、香港、フィリピンでも病院建設の計画が進行し、アフリカ諸国ではジブチ、モザンビーク、チュニジア、カメルーンなど11か国の透析センターが稼働中で、さらにモーリタニアなど7か国で設立準備中です。この他にも、各国要人や医療関係者の見学、研修生受け入れや医療技術支援、災害医療活動など、それぞれの国に最も適した国際医療交流を実現させています。
徳洲会が、海外プロジェクトを意欲的に進めている背景には、基本理念として掲げている「生命だけは平等である」の理念が働いているといいます。その理念を受け継いだ徳洲会の看護師、職員たちが、国際医療交流によって広い視野を持ち、世界の弱い人々の立場に立った医療を発展させていくことに邁進しているのです。
透析センター設置国
- タイ
- インドネシア
- モンゴル
- ネパール
- ラオス
- モザンビーク
- ジブチ
- ザンビア
- チュニジア
- ギニア
- カメルーン
- ウガンダ
- タンザニア
- スワジランド
- ルワンダ
- エリトリア
2013年以降OPEN予定
- レソト
- ガーナ
- トーゴ
- モーリタニア
- マラウィ
- コートジボワール
- リベリア