生涯にわたるキャリア形成 学ぶ、磨く、未来を支える
看護サービスの質は、最前戦で患者さまと直接関わる看護職員の人間性に大きく依存していることから、看護職員の成長過程のサポートが患者さまの満足に繋がると考えています。看護職員の成長過程に従って、自分自身のあり様を問い、専門的な知識・技術で乗り越えていく“力”ある看護職員の育成を目指しています。
新人教育
病院や施設ごとに、段階別教育を実施。接遇マナーや電子カルテシステムに関する教育、バイタルサインのチェックや採血などの基本技術が身に付くよう「新人看護師技術リスト」を用いて、プリセプター制度やアミナース制度(新人看護師の相談相手として教育担当者が1対1対でサポートし、病棟全体でも新人をフォローする)を導入しています。
着実にスキルアップを目指す、1年間のあゆみ
4月
新採用者研修
- 感染予防
- 医療安全とリスクマネジメント
- 褥瘡の予防管理
看護技術研修
- 移動・移送体位交換
- 採血・血糖測定
- 排泄ケア・寝衣交換
- 検体の取り扱い
- 無菌操作・輸液
5月
フォローアップ研修Ⅰ
- 看護記録の理解
- 個人の管理
- 電子カルテシステムの概要と操作方法
看護部門管理者研修
少子化、人口減、高齢者増、さらに2020年からの新型コロナ感染症が猛威を振るうなど、時代は変わろうとしています。地域包括ケアシステムの構築など医療看護や社会福祉を取り巻く状況は大きく変化し、それに伴い看護管理者の強化、連携を行い、10年後の地域・グループを牽引する看護管理者を育てる研修制度です。
- リーダーになれる看護管理者の育成を目指す
- 「考える仕事」のできる管理者を育成する
訪問看護師初任者研修
対象者 |
訪問看護経験 3 年以内 |
研修期間 |
半年コース 講義 8 回 実習 1 日 |
プログラム内容
講義は、制度や家族支援、接遇などの基礎知識編、排泄ケアや薬剤管理などの技術編、がんや認知症、小児などの疾患編と多岐にわたり、実習は同行訪問し実際に体験して基礎技術を身につけてもらいます。最後にレポートを提出し、合格すれば看護部門から修了証を交付いたします。
訪問看護管理者(所長)研修
訪問看護ステーション管理者を対象に看護部長研修と合同で、年1,2回開催しています。経営・運営管理能力や徳洲会の理念の遂行能力を養うのが大きな目的で、毎年その時のニーズに合った研修プログラムを企画しています。
ベストプラクティス研修
所属病院を離れて、他施設でそれぞれの専門分野を学ぶ、グループ独自の研修制度です。全国各地、都市部から離島、へき地まで多数の拠点を持つ徳洲会グループだからこそ実現する、より専門的で高度な研修です。
多様な研修プログラム
- へき地、離島研修
- 循環器看護
- NICU看護
- 緩和ケア、がん看護
- 在宅看護
- 救急看護
- 脳神経外科看護
- 内視鏡看護
- 神経難病看護
- 訪問看護
- 手術室看護
- 透析看護
- 整形外科看護
- 移植看護
VOICE2021年度 ベストプラクティス研修 “参加者の声”
VOICE.01
北海道ブロック
研修施設:札幌南徳洲会病院
ホスピスのこころを大切にする日本一の緩和ケア研修
患者さまとお話をする時は、目線を患者さまに合わせるためベッドサイドにしゃがみお話することや清潔ケアとして入浴、トイレの援助など、しっかりと丁寧に行われていました。当たり前のことかもしれませんが、とても大切なことであると改めて感じ、日々の自分自身の行動を振り返り、「忘れてしまっていたことかもしれない」と反省しました。また、最期を望んだ場所で過ごせるよう援助することは、とても尊いことだと感じました。
VOICE.02
南関東ブロック
研修施設:湘南藤沢徳洲会病院
救急看護コース
「24時間365日絶対に断リません! 湘南藤沢でERを体験しよう!!」
救急車の受け入れから診療開始までの流れの中で、医師、事務、看護師、救命士の連携がスムーズで、他職種との連携が不可欠だと感じました。また、来院直後に患者確認を行い、誤認が起きないようリストバンドを装着。胸部レントゲン(ポータブル)の際にも検査技師がリストバンドで患者認証を行っており、忙しい中でできる最善の方法をとり、迅速かつ安全に診察できるよう工夫することがとても重要なんだと気づきました。
看護部門管理者研修
地域包括ケア時代に求められる看護管理者の役割と力量を示す必要性を感じ、2019年度より管理者研修を行っています。看護管理者には、自施設のみならず、地域まで視野を拡げた看護管理が期待されています。
VOICE2021年度 看護部門管理者研修 “参加者の声”
一致団結、徹底的な顧客主義を目指す!
今回、副看護部長研修に参加させていただき、大きく変化する医療・看護を取り巻く状況の中、看護管理者に求められている役割は非常に大きく、看護管理者の質が病院の質に大きく影響していくことを学びました。日々起きている問題に対して本質を分析し、課題を明確化して、具体策を導き出し、解決に向けて実践し評価する。その力を看護管理者が持つことが、さまざまな課題を解決するために必要だと感じました。看護管理者の役割を果たすために看護管理者の能力の向上を目指していきたいと思います。
「継続は力なり」持続可能な計画がとても重要!
人材育成の講義で、キャリア診断により、自分自身を客観的に知る機会となり自分が目指す方向が改めてわかったように思います。日々忙しく業務に追われていると、自分の目指す方向を見失うことがあります。このような時にスタッフのキャリア志向を把握しておくことで、スタッフを認め支援することができると感じました。地域包括ケアシステムの中核病院としての役割を果たすため、「継続は力なり」持続可能な計画になるよう評価、修正し退院支援実践力のボトムアップにつなげていきたいと思います。
スペシャリスト育成支援
看護師修学派遣制度
認定看護師・診療看護師の資格取得、あるいは特定行為研修の受講は、業務上の要請に基づき施設が指名する派遣制度(院内決定→本部承認→実施)です。また、研修期間中は現在支給している給与のうち固定的に支給している給与が保証されます(但し、固定時間外手当を除く)。研修費用は全て施設負担です(交通費・宿泊費を含む)。
各施設で指名する修学派遣対象者の選定基準目安
認定看護師・診療看護師の資格取得、或いは特定行為研修の受講は、 業務上の要請に基づき施設が指名する派遣制度(院内決定) |
資格取得後、最低3年間の継続勤務が可能 |
特定行為研修 |
研修修了後、最低4年間の継続勤務が可能 |
診療看護師 |
資格取得後、最低5年間の継続勤務が可能 |
手続き
Step1 院内決定
応募者と看護部長の面接 ⇒ 院内幹部会議で決定
本部稟議
Step2 本部承認
本部 看護部・人事部の確認 ⇒ 理事長決裁
承認通知