徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

産婦人科の病気:産後の体のこと(産褥 授乳期)

授乳をきっかけに妊娠前の状態へ

産後は約6~8週間ほどかけ、妊娠・分娩によって変化した体が、妊娠前の状態に戻ってゆきます。
胎盤が出ることを開始として、赤ちゃんにおっぱいをあげる準備が始まります。産後数日で乳房に強い張りが認められ、おっぱいが徐々に出てきます。おっぱいを吸われることで、生理痛のような痛みを感じます。これは、乳頭を刺激され、子宮の収縮を促し、産後の出血を抑え、妊娠前の状態に戻すためです。
また、ホルモンが急激に変化するので、通常より発汗増加や体温上昇、食欲亢進、抑うつなども認められます。

軽い抑うつ状態になるマタニティブルー

産後数日~10日にみられやすい一過性の軽い抑うつ状態を一般的にマタニティブルーといいます。育児への不安や負担感が強くなり、涙もろくなる方が多いです。通常2週間ほどで収まりますが、改善が認められず、強い抑うつや不眠など認められる場合は産院へ必ずご相談いただきたいと思います。

初乳には赤ちゃんの免疫力をつける効果

よくあるご質問
Q1:初乳と成乳は違うのですか?
A1:授乳開始後数日は初乳といって黄色のとろみがかった母乳が出ます。初乳は栄養価が高く、タンパク質や電解質を多く含み、赤ちゃんに免疫をつける効果も期待できます。
産後1週間ごろになると成乳というさらさらした半透明の母乳が出てきます。成乳は乳糖と脂肪を多く含み、卒乳するまで赤ちゃんの成長を促します。
産後は無理をせずゆっくり静養
よくあるご質問
Q1:産後の生活はどう変わるでしょう?
A1:産後は赤ちゃんに頻繁に(3時間以内)おっぱいをあげるため、お母さんはまとまった睡眠がとれません。乳房の張りによる痛みや、肩こり、頭痛、腰痛など骨盤痛の持続などの不調も起こりやすい時期です。産後は無理をせず、近親者の力をかりて、赤ちゃんのお世話をしながら、ゆっくり静養するようにしましょう。

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