徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

病気の治療

medical treatment

産婦人科の病気:妊娠中の生活

ストレスで赤ちゃんの性格にも異変?

妊娠中の生活において最も重要なことは、置かれた状況においてできる範囲でストレスを減らすことです。ストレスフルな状況は、お腹が張りやすくなったり血圧が上がりやすくなったりするなどの妊娠中のトラブルを引き起こす原因となるだけではありません。最近注目されているのは、妊娠中のストレスフルな生活は、生まれた赤ちゃんのその後の社交性の低下など、その性格をも変えてしまうということです。

ストレスは生物にとって必要なものだが…

では、どうしてストレスはこのようにさまざまな悪影響を妊婦に与えるのでしょうか?野性生物にとって、ストレスは生きていくうえで不可欠なものです。元来、飢餓や寒暑などの負荷を軽減するために発生するリスク回避のための反応であるストレスは、必要な時に発生しなければ生き延びることができなくなってしまいます。
本来生物にとって生きるために必要なストレスが、なぜ人には悪影響を与えるのでしょうか?それは人には不安が発生するからです。不安は予想する能力があって初めて発生します。予想する能力を持たない他の動物にとってストレスが長期化することはありません。※慢性ストレスは生物において比較的最近生じた事象であるため、その対応が生物として十分確立していないと考えられます。そのために慢性ストレスによるさまざまな悪影響の程度(胃潰瘍になりやすいとか血圧が上がりやすいなど)は個人差が非常に大きいのです。

ストレスは繁殖機能と直結

生き物にとってその存続のために生存の維持と繁殖は不可欠ですが、ストレス下にあると生存維持のための機能が優先され繁殖にかかわる機能は停止します。そもそも生存に失敗すると繁殖も望めません。ダイエットしたりストレスフルな生活で生理が止まってしまうのはそのためです。妊娠は繁殖のための機能が継続して働いている状態のためストレスによる悪影響を受けやすいのです。

自分なりストレス解消で妊娠を楽しむ

このような理由で妊娠中のストレス対策は、ある程度、意識的に行う必要があります。ヨガやマインドフルネスなど意識的に未来のことを考えない時間をつくる習慣をつけるものは効果があると思われますが、より大事なことは自分なりのストレス解消法で妊娠中を楽しむことでしょう。
(ペットや家畜など飼育されている動物には慢性ストレスが発生することがありますが、本来野生では生き延びることが不可能な環境で生かされているからであり、私たちとは原因が違います。)

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