徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

産婦人科の病気:異常妊娠

異所性妊娠

子宮の内膜以外に卵が付着

正常妊娠では受精した卵は子宮の内膜という場所に付着しますが、異所性妊娠とは卵が通常とは違う場所に付着して起こる妊娠をいいます。一般には「子宮外妊娠」のほうがなじみやすいかもしれません。代表的な症状は無月経に続く下腹部痛と性器出血ですが、流産との区別がつきにくいことがあります。全妊娠の約1%に起こり、その多くは卵管での妊娠です。

診断は尿や血液検査、超音波検査を用いて行いますが、典型的な経過をたどらない場合も多く、確定まで時間がかかることがあります。大変残念ですが、異所性妊娠が判明した時点で妊娠の継続はあきらめていただかなくてはなりません。


胎嚢が破裂すると命にかかわることも

胎嚢(赤ちゃんの入っている袋)が大きくなり破裂すると大出血が起こり、場合によっては命にかかわることもあります。原則的には手術となりますが、袋の大きさなど諸条件がそろえば手術をせずに、薬による治療や定期的に外来通院していただき、注意深く様子をみていく方針となることがあります。

卵管妊娠の手術は、卵管切除術(袋のあるほうの卵管を切り取る手術)もしくは卵管切開術(卵管を切り開き、赤ちゃんの袋や血液を取り除く手術)を行います。お腹のなかにカメラを入れて、小さな傷で済む腹腔鏡手術が可能な場合がほとんどですが、緊急時や施設によっては開腹手術になることがあります。

1回起こると次回再び異所性妊娠となる確率が約10%となり注意が必要です。

流産

妊娠女性の38%が流産を経験

妊娠と確認されたうち15%が流産し、妊娠女性の38%が流産を経験しており、決して稀なことではありません。また女性が高齢であればあるほど流産率はあがります。診断は期間をあけて複数回の超音波検査によって行います。流産は妊娠12週未満で診断される初期流産とそれ以降の後期流産に分類され、初期流産が圧倒的多数といわれています。


治療法は手術か自然排出を待つかの2通り

初期流産は、その多くが赤ちゃん自身に偶然起きた問題によって起こります。染色体異常はその一部です。手術で赤ちゃんの袋を除去する子宮内容除去術と定期的に診察を行って赤ちゃんの袋の自然排出を待つ2通りの治療法があります。どちらを選択した場合でも次回の妊娠率に差はなく、またどちらにもメリットとデメリットがあります。流産の週数などによっても変わるため担当医との相談が大切です。

分娩の異常

逆子の場合は原則的に帝王切開

お産は病気ではないとされ、多くの場合は問題なく赤ちゃんが生まれます。しかしながら、一定の割合で異常が起こります。異常には、お母さんの異常と赤ちゃんの異常、急激に起こるものとそうでないものなど、多くの種類があります。 よく知られているものとして、骨盤位(逆子)の場合は、原則的には帝王切開が望ましいといわれています。また分娩時に胎児心拍モニタリングという、持続的に赤ちゃんの心拍数を記録する機械をつけます。これによって赤ちゃんの心拍数が低下するなど「正常であると確信できない」所見がある場合、帝王切開や吸引分娩など、急いで赤ちゃんをお腹の中から出さなくてはならないことがあります。


経膣分娩で大出血することも

また単胎(双子ではない)経膣分娩の場合、お産の時の出血はほとんどが800ml以下であると言われていますが、時に大出血することがあります。その多くは弛緩出血という、お産の後に子宮の収縮が不十分なために異常出血をきたすものです。その場合は子宮のマッサージやオキシトシンという子宮収縮を促す薬を使用しますが、輸血が必要になることがあります。

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