徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

消化器内科の病気:感染性腸炎

病原体の侵入で起こる腸炎

病原体が主に経口的に体内に侵入し、腸管に感染することで腸管が炎症を起こし嘔吐、下痢などの症状をきたす疾患のことをいいます。病原体としては、多いものからウイルス、細菌、その他寄生虫などがあります。

嘔吐、下痢、発熱、時には血便も

症状としては吐き気、嘔吐、下痢、発熱などを認め、時に血便をきたすことがあります。通常症状は一過性であり、自然に治癒することが多いですが、病原体や、感染した患者さんの状態により、抗生剤を用いた治療が必要な場合があります。

食べ物、渡航歴などから病原体を推定

症状の出る前に食べた物、症状の経過、周囲の感染状況、海外渡航歴、基礎疾患などの詳細な病歴にて病原体を推定します。必要であれば便の検査を追加することにより病原体を診断することもありますが、ほとんどの場合、対処療法で軽快することや、陽性率が高くないことから、特定の病原帯を疑った場合や重症患者に対して行うことがほとんどです。

代表的な病原体と治療法

ウイルスにはノロウイルス、ロタイウルス等があります。ノロウイルスはカキなどに含まれ、主に冬に流行し潜伏期間は1~2日程度です。症状としては水様便をきたしますが、2、3日で軽快し比較的軽度です。対症療法でほとんどの例が軽快しますが、小児や高齢者では脱水が起こりやすく、口から水分がとれない場合には点滴や入院を必要とする場合があります。抗生剤は必要としません。細菌では黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、サルモネラ、赤痢菌などが挙げられます。

腸管出血性大腸菌
腸管出血性大腸菌は牛、豚などの腸管に存在し潜伏期間は4~8日で、症状としては激しい腹痛、水様性下痢で後に血便を起こすことがあります。
カンピロバクター
カンピロバクターは鶏肉や生レバーなどに存在し潜伏期間は2~10日です。症状としては腹痛、発熱、下痢などが主ですが、ときどき咽頭痛、頭痛などをきたすことあります。
サルモネラ
サルモネラは卵やその調理品に存在することが多く、潜伏期間は数時間から2日程度、症状としては下痢、腹痛、発熱、嘔吐ですが、時に発熱が遷延することがあります。
赤痢菌
赤痢菌は主に衛生環境の悪い発展途上国などに渡航した後に糞便や汚染された手指でつくられた食べ物などを摂取したときに起こります。潜伏期間は1~3日であり発熱、腹痛、倦怠感、膿を含んだ血便などの症状が出現します。

細菌性腸炎の場合、赤痢、チフス等は抗生剤が必要なことが多いですが、その他の細菌感染症は患者さんの状態に応じて、抗生剤を必要とする場合があります。

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