徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

消化器内科の病気:大腸ポリープ

大腸にできる隆起性病変の総称

大腸ポリープとは粘膜から内腔に突出する隆起性病変の総称である。病理学的にはさまざまなものが含まれるが、多くは腫瘍性の腺腫か、非腫瘍性の過形成ポリープである。同時性(ある期間内)あるいは異時性に(一定期間を置いて)多発することがある。

大腸ポリープの分類

  分類   癌化の
可能性
腫瘍性 腺腫 最も頻度が高く、大きくなると癌化することがある。同時性、異時性に多発することがある。 あり
一部の早期癌はポリープとして切除され、切除後に病理学的に癌と診断されることがある。 あり
非腫瘍性 過形成ポリープ 上皮の過形成により生じる。S状結腸に多い。 まれ
炎症性ポリープ 潰瘍性大腸炎、クローン病や腸炎などの炎症性腸疾患に伴いみられる。多数あることも。 まれ
過誤腫性ポリープ 組織の一部が過剰増殖したもの。遺伝性の病変もある。 まれ

上記以外にも、腫瘍性のものとしてはカルチノイド、悪性リンパ腫、脂肪腫など粘膜下腫瘍の形態をとるものがあり、非腫瘍性のものにリンパ濾胞性ポリープなどがある。 右側結腸の過形成ポリープに似る SSA/P はがん化の可能性がある。

無症状が多いが血便に注意

散発性ポリープの発生機序は不明で、遺伝性素因、飲酒、喫煙、肥満、運動不足、食生活や炎症などが複雑に絡み合って発生するものと思われる。通常無症状だが、便潜血陽性であったり、大きなものでは血便をきたすこともある。

表面構造や組織検査などから治療方針を決定

内視鏡検査が有用で、大きさ・形態の他に、色素撒布(染色)・NBI・拡大観察による表面構造・血管の評価、鉗子による組織検査などから治療方針を決定する。 新たな検査法として CTコロノグラフィー、カプセル内視鏡検査がある。

がんが疑われるものは内視鏡で切除

5mm 以上の腺腫、がんが疑われるものの一部、出血などの症状がみられるものなどは内視鏡治療(ホットバイオプシー、ポリペクトミー、EMR、ESD など)の適応となる。内視鏡的切術後 1 週間程度は出血する可能性があり、食事(香辛料の効いた食事を控えること)に気を配り、飲酒・運動や肉体労働・入浴を控えること、薬剤(抗血小板薬、抗凝固薬など)の調整・相談が求められる。 内視鏡的切除不能な場合には開腹ないしは腹腔鏡下での外科的切除も行われる。

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