徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)04月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1335 1面

湘南鎌倉病院
年間2万5,000件の救急車応需へ
救命救急センター・外傷センター始動

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は4月1日、敷地内に「救命救急センター・外傷センター」をオープンした。同院は2021年度に1万8027件の救急車応需に対応。本館の救命救急センターでの受け入れは年間1万5000件を限界と想定していたが、2万5000件の対応が可能になる。国内トップを独走する同院の救急搬送受け入れ件数(徳洲新聞調べ)が、さらに大きく飛躍しそうだ。外傷センターは「整形外科外傷専門施設」として関東圏での重症四肢損傷治療の“最後の砦”を担う。

際立つ「整形外科外傷専門施設」

本館西側の敷地内に地上6階建てでオープン

湘南鎌倉病院の救急車受け入れ範囲は広域で、横浜市からの件数が鎌倉市を上回ったり、東京都や千葉県から受け入れたりした時もあった。年々増加する救急車応需に対し、新たな救命救急センターのオープンはベストなタイミングだった。

1階のER(救急外来)はこれまでの約2倍の広さに拡大。スタッフステーションのまわりに初療スペースを配置することで死角が減り、患者動線、スタッフ動線ともに改善。X線撮影装置に加えCT(コンピュータ断層撮影)とMRI(磁気共鳴画像診断装置)も新規導入し、必要な検査を迅速に実施できる。待合スペースも大幅拡大、患者さんや家族が快適に時間を過ごせるように工夫した。

「“7days hospital service”の実現を目指す」と篠崎院長「“7days hospital service”の実現を目指す」と篠崎院長

「初療のクオリティーをより上げていく」と山上センター長「初療のクオリティーをより上げていく」と山上センター長

「重症四肢損傷治療は関東圏の“最後の砦”」と土田センター長「重症四肢損傷治療は関東圏の“最後の砦”」と土田センター長

2階には20床の救命病床と10床のEICU(救命救急集中治療室)を配置、1階と専用エレベーターでつないだ。また、お見舞い用の通路を確保し、利便性を高めた。

山上浩・救命救急センター長は「初療スペースは拡張されましたが、観察室は容易に満床になります。初療後すみやかに入院病棟に移動するフローの確立は、在院日数短縮などを病院全体で改善していく必要があります。同時に地域の医療機関の協力も不可欠であり、初療後の患者さんを安心して受け入れていただくためにも、初療のクオリティーをより上げていきます」と決意を新たにする。

“7days hospital service”目指す

ERではスタッフステーションのまわりに初療スペースを配置 5階には5室の外傷専用手術室を設置

外傷センターが本館に発足したのは8年前。切断指、四肢外傷などに対応し、21年は四肢接合を含め2313件の外傷手術を実施した。とくに重症四肢損傷では豊富な技術と経験をもつスタッフが担当。より高度な治療環境が望まれており、新たな外傷センターは満を持してのオープンだ。

5階には5室の専用手術室を設置。機能再建術はマイクロサージャリー(顕微鏡で行う手術)が基本で、これに関連するインフラを整備、麻酔科医や手術室看護師などを緊急時に確保できる体制をつくった。また、6階で行うリハビリはセラピストが術前からかかわり、患者さんの早期の社会復帰を目指す。3階は46床の病棟(外傷)、4階は45床の病棟(循環器・心臓血管外科)を配置する。

重症四肢損傷の治療は“マニュアル治療”よりも“オーダーメイド(個別化)治療”が必要なため一貫治療(整形外科、形成外科、血管外科)が行える外傷再建整形外科医と、治療の場としての外傷センターが必要だ。土田芳彦・副院長兼外傷センター長は「当センターは日本で類を見ない“整形外科外傷専門施設”です。とくに重症四肢損傷治療では、関東圏での“最後の砦”と自負しています」と強調する。

篠崎伸明院長は「昨年オープンした先端医療センターと合わせ、増築プロジェクトが完了しました。引き続きソフト面での体制強化を推進し、土日を含め毎日、化学療法や放射線治療、健診などに対応する“7days hospital service”を実現するのが課題です。病院としての受け皿をより広くして、地域に貢献していきます」と抱負を語る。

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