徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)04月25日 月曜日 徳洲新聞 NO.1335 3面

社福徳和会
地域密着型特養がオープン
災害対応や地域交流も意識

徳洲会グループの社会福祉法人徳和会は3月1日、特別養護老人ホーム(特養)桜ヶ丘(福岡県)を開設した。春日市北部で初の特養。同施設は「地域密着型特養」で、介護サービスの提供はもちろん、地域交流の促進なども視野に入れている。

徳洲会グループ13施設目

オープンした地域密着型特養桜ヶ丘 地域交流の場として屋外に屋根付きのステージを設置

地域密着型特養は介護保険の地域密着型サービスのひとつ。入所定員29人以下と一般的な特養に比べ規模が小さく、家庭的な雰囲気のなかで利用者さんは過ごす。また対象が当該施設の所在地域に住む要介護認定者(原則、要介護3以上)に限られるのも特徴だ。

桜ヶ丘は徳洲会グループ13施設目の特養として、春日市桜ケ丘に3月1日オープンした。建物は地上4階建てで、まずは入所サービス(定員29人)から開始。居室を全室個室にしたり、ユニットケア(10人程度の小グループを基本に生活する介護手法)を取り入れパブリックスペースにはオープンキッチンを設けたりするなど、入居後も個々の暮らしや尊厳を守る体制づくりに努めている。

医師は在籍していないが、徒歩2分の距離にある福岡徳洲会病院が協力医療機関となり、医療ニーズに対するバックアップ体制にも余念がない。

同市北部では初の特養ということもあり、大きな関心が寄せられ、現在はほぼ満員に近い利用者数で推移しているという。今後はショートステイやデイサービス、職員向けの保育所の運用も手がける予定だ。

介護サービスに関する環境整備だけでなく、災害に強い施設づくりにも注力。停電時には自家発電装置により3日間は給電可能、水害を想定し施設の敷地を周囲よりも高く造成した。地域の避難場所にも活用できるよう施設内に多目的ホールも確保した。「近年、自然災害が発生した際に福祉避難場所が近隣になく、災害に強い施設づくりを目指しました」と小山田望施設長。

地域交流の促進にも配慮。1階ロビーには介護に関する相談が気軽にできるコーナー、敷地の一角には屋根付きの屋外ステージを設けた。「屋外ステージは避難場所にも使えます。介護サービスの充実を図りつつ、施設の環境を生かし地域に貢献していく覚悟です」と小山田施設長は意気込んでいる。

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