2020年(令和2年)11月9日 月曜日 徳洲新聞 NO.1261 三面
外来がん化学療法
質向上へ薬剤師ら結集! 宇治病院が薬薬連携の会
感染対策を施しながら連携強化
宇治徳洲会病院(京都府)は院内の講堂で「薬薬連携の会」を開催した。昨年から実施しているイベントで、同院を含め地域の薬剤師・管理栄養士が連携し、外来がん化学療法の質を高めるのが狙い。会場にアクリル板を設置するなど感染対策を施し、18人が参集した。
まず同院の土井延平薬剤師が「抗がん剤フォローアップシートについて」と題し講演。自院では情報共有ツールとして「フォローアップシート」をホームページに掲載し、地域の保険薬局の薬剤師が服用状況や副作用などをチェックし、病院にフィードバックする仕組みを築いていることをアピールした。
続いて同院の古前竜平薬剤師が「カペシタビンによる手足症候群の管理~予防と治療~」をテーマに講演。自院の内服抗がん剤のレジメン(治療計画)を紹介し、薬剤師が介入しやすい手足症候群の管理や患者さん指導などについて示した。
会は2時間で終了。「今後も定期的に開いてほしい」など感想が寄せられた。橋本昌幸薬局長は「がんはもちろん、従来の糖尿病など多様なテーマの薬薬連携を実現し、患者さんに質の高い医療が提供できるよう今後も努力を重ねます」と意欲的。