徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)8月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1250 四面

東京西病院 多目的デジタルX線TVシステム
より安全な内視鏡治療提供
低被曝&高画質の装置を導入

東京西徳洲会病院は多目的デジタルX線TVシステム「Ultimax(アルティマックス)-i」を導入した。同機器はX線を用い患者さんの体を透視しながら胃や腸、血管、嚥下(えんげ)など多様な部位の検査・治療に使用。同院は内視鏡センターに設置し、5月中旬から主に胆管結石やERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管(すいかん)造影)、EUS(超音波内視鏡)下インターベンションなど消化器関連の内視鏡検査・治療に活用している。導入した機種は同機器の上位モデルにあたり「octave(オクターブ)」と称する機能を搭載、より低い線量で高い画質を両立。患者さんとスタッフの負担をさらに軽減し、より安全な治療・検査の提供につながっている。

医療スタッフ負担軽減にも寄与

「実績を重ね地域に貢献します」と山本センター長「実績を重ね地域に貢献します」と山本センター長

Ultimax-iは2009年に国内で発売されたX線TVシステム。患者さんが横たわる寝台とCの形をしたアーム、天井づりモニターからなり、Cアーム片側のX線管からX線を照射し、もう片側の医療用X線デジタルカメラで透視・撮影、モニターで透視画像や撮影画像、内視鏡画像や画像サーバ内の画像を確認・参照しながら検査・治療を行う。

アームをCの形に沿って動かしたり、寝台とアームの角度を変えたりできるため、患者さんの体位変換を最小限に抑えつつ多方向から全身を観察することが可能だ。検査や治療によってX線管の位置を寝台の上下に変更することもできる。透視する際、連動して録画できるレコーダーシステムも備えているため、記録にともなう業務の負担軽減ができるほか、透視終了後など速やかに画像や動画の確認が可能だ。

スタッフの被曝にも配慮。照射されたX線の一部は患者さんの体表で反射・散乱するため、空間X線量はX線管近傍が高く分布する。同機器ではX線管の位置を寝台の下にした状態で検査できるため、術者上半身の被曝を抑えられ、さらに防護垂れを用いることで術者下半身の被曝の影響を大幅に低減。Cアームの動作も、患者さんを横方向から観察する際にX線管が術者から離れるように設計されている。

Ultimax-i は患者さんと職員の双方にメリットUltimax-i は患者さんと職員の双方にメリット
徳洲会グループの多目的デジタルX線TVシステム導入病院一覧

操作性や機器そのもののデザインが優れている点も特徴のひとつ。操作卓がデスクトップタイプで遠隔での操作が可能。見やすいタッチパネルに、Cアームは細かい動作を行えるレバータイプ仕様など直感的な操作が可能だ。スイッチひとつでX線量をリアルタイムに変えられるため、検査を中断する必要がない。

一方、デザインはコンパクトに設計。丸みのあるCアームシステムを採用しながらも壁寄せが可能。モニターも天井づりタイプのため、寝台まわりの作業スペースを広く確保することが可能だ。

こうした特性を生かし、胃透視やERCPなど消化管の検査や脊髄(せきずい)の造影など多彩なケースで活用されているが、管が細く、術者にわかりづらい胆膵(たんすい)の治療を手がける医療機関で、とくに導入が進んでいるという。

今回、東京西病院が導入したのはUltimax-iの上位モデル。「Octave」と称する機能を搭載した機種だ。

具体的には、照射線量の低減を図ると同時に、リアルタイムの画像処理技術が向上。残像がなく、コントラストもより明確になり、X線の吸収差によって生じる黒つぶれや白とびを自動かつリアルタイムで補正する性能も高めた。これらにより、低線量ながらも高画質を両立し、安全で効率の良い治療・検査の提供を可能にする。

同院は5月中旬から内視鏡センターで稼働させ、これまでERCPや消化管のステント治療、結石除去など70例に使用。いずれも患者さんの経過は良好だという。

山本龍一・内視鏡センター長(肝胆膵内科部長兼消化器病センター長)はこれまで使用したケースについて、「今まで見えづらかった透視画像なども大変クリア。胆管など細く繊細なところに内視鏡などを挿入するのがスムーズになりました」とピーアール。

「内視鏡では患者さんの体を押さえたりするのに複数のスタッフが必要になりますが、ワークスペースが広いため、お互いがストレスなく移動できます。簡便に記録できる点にも満足しています」と手応えを示す。

「地域のために力を合わせます」と内視鏡センタースタッフら「地域のために力を合わせます」と内視鏡センタースタッフら

同院の19年度の内視鏡に関する実績は、GIF(上部消化管内視鏡検査)やCF(下部消化管内視鏡検査)をはじめ、ERCP、EUS(造影、インターベンション含む)ESD(内視鏡的粘膜下層剝離(はくり)術)、消化管ステントなど計9000件超。

山本センター長は「機器の導入にあたり、渡部和巨院長や宗像雅則事務長をはじめ小池洋輔・資材課副主任、板垣伸一・診療放射線科副技師長ら多くのスタッフにサポートいただきました。徳洲会グループのバックアップも含め皆さんに感謝しています」と謝意を表し、「さらに実績を重ね地域に貢献していきたいです」と力を込める。

徳洲会グループでは10病院がUltimax-iを導入。そのうち4病院がOctaveを搭載しているモデルを設置。

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