徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2020年(令和2年)6月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1240 三面

野崎病院附属研究所
臨床に結び付いた研究に力
幅広い領域で患者さんへ還元

「“患者さんの役に立つ臨床に結び付いた研究”を志向」と中川・院長兼研究所長「“患者さんの役に立つ臨床に結び付いた研究”を志向」と中川・院長兼研究所長

徳洲会グループは臨床に加え研究・学術活動にも注力しており、科学研究費(科研費)補助金を申請できる文部科学省指定研究機関が4施設ある。そのひとつが2016年9月に本格スタートした野崎徳洲会病院(大阪府)附属研究所だ。科研費は代表的な競争的研究資金で、社会的に意義の大きい研究が支給対象として採択される。

野崎病院附属研究所は幅広い領域を研究対象としており、研究部局として悪性腫瘍新規治療法開発研究部、分子生物学研究部、病理学研究部、免疫システム研究部、精神・神経疾患研究部、再生医学研究部の6部門、さらに研究支援部局として動物実験施設を有する。専任の研究員がいるほか、病院のスタッフにも科研費獲得を目指し研究に取り組む道を開いている。

「臨床と研究を両立できる病院が私の理想です。病院併設の研究所として“研究のための研究”に陥ることなく、“患者さんの役に立つ臨床に結び付いた研究”を志向しています。そのため医師資格をもつ研究員は、週の何日か臨床現場に立ち、患者さんと接する機会を大切にするようにしています。今後、より一層の研究員の頑張りに期待したいと思います。科研費の採択率アップも目指します」(中川秀光・院長兼研究所長)

スタートから約4年が経ち、科研費をはじめとする競争的研究資金の助成を受けた研究は約10件、成果は徐々に積み上がっている。また、自己の細胞を誤って攻撃してしまう自己免疫疾患を抑制する役割などがある制御性T細胞をテーマに研究に取り組み、その成果をまとめた主任研究員の論文が、免疫分野の世界的な医学ジャーナルである『International Immunology』誌(2019年11月号)に掲載。この論文は“The Featured Article”(今月の注目論文)に選出、世界から注目を集めた。

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