2020年(令和2年)6月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1240 三面
鹿児島病院
WEBで看護師セミ e-ラーニング環境も
スクリーン越しに有嶋教授の講演を聞く倉掛真理子・副院長兼看護部長(右)と田中師長
鹿児島徳洲会病院は今年度の看護師セミナーを開始した。月1回実施し、従来は会議室などに集まるスタイルだったが、新型コロナウイルスにより、WEB形式に変更。密集・密閉・密接を回避する観点から受講環境も整え、徳洲会インフォメーションシステム(TIS)のシステムを活用し、セミナー開催後もパソコンやスマートフォンなど端末から視聴できるようにした。
初回のセミナーは4月17日に実施。藤田医科大学岡崎医療センターの有嶋拓郎・救急科教授を講師に招き、「血算の読み方と貧血の理解 輸血と鉄剤投与」をテーマに、看護師として必要な臨床推論のスキルアップを図った。有嶋教授は貧血の種類や検査結果の見方、血算の注目すべきポイントなど解説。講演の冒頭では岡崎医療センターの新型コロナウイルス感染症の対応について紹介する場面も見られた。
5月も有嶋教授を講師として「黄疸(おうだん)のアセスメントと減黄処置」をテーマに行った。看護部は感染状況を勘案しながら今後も7月までは同様のスタイルを継続する予定。看護部教育委員会委員長の田中奈美子・看護師長は「WEBでも従来のセミナーと変わりませんでした。新型コロナウイルスの影響で教育計画に大幅な修正が求められていますが、今できることを着実に実践していきたいと思います」。