2020年(令和2年)6月15日 月曜日 徳洲新聞 NO.1240 三面
武蔵野病院
PCR検査と発熱外来 地元医師会と運営
ドライブスルー形式でPCR 検査。工藤副主任(右)が指揮
武蔵野徳洲会病院(東京都)は西東京市医師会と協力し、新型コロナウイルス感染症拡大防止および地域の方々の不安軽減のために、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査センターと発熱外来を開設した。同センターは同院の地下駐車場に設置、同医師会に所属する医師が、患者さんの検査の必要性を判断し、必要な患者さんは主にドライブスルー形式で検査を受ける。
発熱外来は、鈴木洋通院長が3月末から発熱患者さんを対象に特別外来を実施し、地域の医療機関からの紹介を受けていたが、4月28日から同医師会との共同運営にした。
同外来は同院の地下にある空き部屋に設置し、一般外来とは出入口を完全分離。肺炎の確定診断のために、専用のCT(コンピュータ断層撮影)検査室も併設した。完全予約制で、鈴木院長や同医師会に所属する医師がもち回りで担当、同院の看護師や医療クラーク(医師事務作業補助者)が診療をサポート。必要に応じPCR検査センターでの検査も行う。
同センターを指揮する工藤智史・感染管理室副主任(感染管理認定看護師)は、「鈴木院長と一緒に地域の対策会議に参加しました。地域一丸となって取り組んでいます」と強調。また院内感染対策でも「医療安全管理室と共同で、全職員を対象に個人用防護具(PPE)の着脱訓練を実施、今は食堂での会話を禁止するなど徹底しています。今後は地域の方々に向け、医療講演などで啓発活動をしていきたいです」。
新井秀樹事務長は「こうした取り組みをきっかけに、地元医師会との連携を強固なものにし、地域から頼りにされる病院になりたいと考えています」と意欲を見せる。