徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)12月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1213 三面

離島応援――田原・出雲病院院長の提言 ③
医師にアンケート調査を実施
「もっと専門を生かしたい」

「離島での働く環境の改善も」と田原院長「離島での働く環境の改善も」と田原院長

離島応援について医師たちはどう考えているのだろうか」――。

出雲徳洲会病院(島根県)の田原英樹院長は、自院の医師を対象にアンケート調査を実施した。

その結果、常勤医師14人中2人は「家庭の事情から応援ができない」と回答。「応援できる、または条件が合えば応援できる」と回答した医師は10人、「業務命令なら仕方ない」と回答した医師は2人だった。

応援期間については1週間/月が3人、2~3日/月が2人、「その都度、話し合いたい」が2人、1週間/2~3カ月が2人、2~3日/2~3週間が3人。離島応援に何らかのインセンティブを希望が7人、インセンティブ不要が5人。インセンティブの内容(複数回答可)は手当のアップが5人、必要な時に有給を取れるが2人、基本給のアップが1人、役職のアップが1人。

離島応援で憂慮することは「丸一日の移動で体力が削られる」、「家庭に何かあった場合、すぐに帰れない」、「自分の専門が生かせないし、専門以外では腕に自信がなく、島民の方々に迷惑がかかる」、「他人と交流するのが苦手」、「当院の患者さんに迷惑がかかる(「複数主治医制」を導入しているとはいえ、主治医ほどには診られない)」、「離島から帰ってくると業務がたまっている」、「応援で人が少なくなった時に当直、夕診、ER(救急外来)担当、時間外担当が多くなる」といった意見が挙がった。

離島病院への要望としては宿舎の改善、毎日の待機時間の改善、毎日の朝礼の見直し――など。

「結局は医師が集まらないと」――その秘訣とは

では、「どのようにすれば離島応援が可能になるか」との問いに対しては「応援を希望する医師や身軽な医師から優先して応援に行ってもらう」、「業務命令にするなら皆、平等にしてほしい」、「離島医療の質向上のため、総合診療科のみならず、すべての科の応援と、それに対応する設備投資を行う」といった回答が寄せられた。

アンケート結果から田原院長は「当院の先生方は離島応援に前向きですが、どっぷりと浸かる気はなく、あくまでも当院が主であることがわかりました。また、応援に行く以上はインセンティブが必要との声が多く、移動手段の改善や離島病院の環境(業務や設備、住居)改善も望んでいます。『自分の専門を生かせる応援がもっとしたい』といった声も特筆すべき点です」と俯瞰(ふかん)する。
「結局は医師が集まらないと離島応援はできません」。田原院長はこう言いきった後、医師確保と医師の離職防止に対する秘訣を語り出した。

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