徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)12月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1213 一面

大隅鹿屋病院&湘南厚木病院
エクセレント賞に認定
臨床研修の第三者評価JCEP

大隅鹿屋病院(鹿児島県)と湘南厚木病院(神奈川県)は、NPO法人卒後臨床研修評価機構(JCEP(ジェイセップ))が実施している臨床研修評価で「エクセレント賞」の認定を受けた。JCEPは臨床研修病院を対象とした第三者評価機関で、2007年に認定事業を開始。研修体制や研修プログラムなどを評価し、一定の基準をクリアした病院に認定証を発行している。認定病院のなかでも、より高い基準を満たした病院が同賞に認定される。11月1日時点で全国の234病院がJCEP認定を取得しており、そのうち同賞は9病院のみ。徳洲会グループでは継続的に初期研修医の受け入れ環境の向上などに取り組んでおり、同賞の認定につながった。

全国234病院中9病院のみ

JCEP認定の対象は基幹型臨床研修病院と協力型臨床研修病院だが、実際に認定を受けているのは、相対的に規模の大きな基幹型臨床研修病院がほとんど。基幹型は全国に約1000病院あり、その4分の1程度がJCEP認定を受けている。徳洲会グループの基幹型臨床研修病院は23病院で、このうち過半数の14病院が認定されている。

JCEPの認定基準は、①臨床研修病院としての役割と理念・基本方針、②臨床研修病院としての研修体制の確立、③臨床研修病院としての教育研修環境の整備、④研修医の採用・修了と組織的位置付け、⑤研修プログラムの確立、⑥研修医の評価、⑦研修医の指導体制の確立、⑧修了後の進路――の大きく分けて8項目のそれぞれに関し、複数の評価項目が設定されており、「適切」、「要検討」、「要改善」で評価を行う。

「『みんなで研修医を育てよう』という土壌があります」と田村副院長「『みんなで研修医を育てよう』という土壌があります」と田村副院長

審査は書面調査と、3人のサーベイヤー(調査員)による訪問調査を1日間行う。認定期間は2年間。
「要改善」の項目が20%未満であれば認定を受けられる。さらに、「適切」が80%以上で「要改善」の項目がないなど、より高い基準を満たす場合にエクセレント賞に認定される。

同賞は、認定期間に関するJCEPの制度変更にともない17年にスタート。それ以前は一定の基準を満たすことにより、原則2年間の認定期間を4年間、6年間へと段階的に延長する制度があったが、「研修の質を保つには更新までの期間が長すぎる」という理由から6年間の認定期間は廃止。同賞は6年認定の代替案として創設された。

制度変更後の認定期間は原則2年間で、更新審査として2年ごとの書面調査、4年ごとの訪問調査に改められた。

「上級医が教育熱心」

病棟で尾上・初期研修医(右)に優しく教える寺島部長病棟で尾上・初期研修医(右)に優しく教える寺島部長

大隅鹿屋病院は09年に初回の審査を受けて認定を取得。13年に受審した1回目の更新では4年認定を受け、17年に受けた2回目の更新審査により、同年10月にエクセレント賞の認定を受けた。

同院の研修委員長であり徳洲会グループ研修委員会の委員長を務め、JCEPのサーベイヤーも務める田村幸大副院長は「臨床研修病院としてソフト・ハードの充実に取り組んできました。光栄なことですが、医学生たちが研修先を選ぶ際には、また別の視点も加味されますので、絶えず研修体制などの改善に努めていきたい」と力を込める。

JCEPによる評価のなかで同院はとりわけ院内のコミュニケーションに関して高い評価を得たという。「当院には『みんなで研修医を育てよう』という土壌があります。初期研修医は入職後、各科をローテーションしていきますが、その過程で多職種のスタッフと良好な関係を築きながら、有意義な研修を実施できています」(田村副院長)。

最後に田村副院長は「ひとりの医師として責任をもって患者さんに接することで力が付きます。上から言われたことをしているだけでは、長い時間を費やしても能力は身に付きません。自分の頭と手を使って全力で研修に打ち込んでほしい」と研修医たちにエール。田村副院長によると国の方針として臨床研修病院による第三者評価受審は現在、努力目標だが今後は義務化される見とおしで、重要性が高まりそうだ。

湘南厚木病院がJCEP認定を初めて受けたのは11年。同じく2回目の更新で19年2月にエクセレント賞の認定を受けた。

回診時には患者さんのベッドサイドを一緒に訪れ指導(写真は湘南厚木病院)回診時には患者さんのベッドサイドを一緒に訪れ指導(写真は湘南厚木病院)

同院臨床研修委員長の寺島孝弘・外科部長は「各科の指導医や上級医、コメディカルなど病院全体が教育に対して協力的であることが、エクセレント賞の認定を受けることができた要因だと考えます。一般的には大規模な臨床研修病院に研修医は集まりやすいですが、当院のような中規模病院でも、しっかりとした研修を受けられるということを評価してもらえたので励みになります」と笑みを浮かべる。

事実、JCEPによる総評でも同院は「研修医一人ひとりが経験できる症例数は大規模な研修病院に比しても豊富なうえ、その一例一例に指導医、上級医の指導が行き届いています」、「日常診療におけるコメディカル・スタッフ、事務スタッフの研修医による諸活動への参画、貢献には特筆すべきものがあります」などと評価された。

同院は初期研修医の定員が4人(1、2年目を合わせて計8人)と少数精鋭であることから、一人ひとりの研修医に合わせた個別指導や目が届く研修をアピール。「研修の現場では、可能な限り予習を行い患者さんに接することや、しっかりと復習して一つひとつの症例を大切にするよう指導しています」(寺島部長)。

同院で研修を行っている尾上修治・初期研修医(1年目)は「上級医の先生方は皆さん教育熱心で、日々、医師として責任感とやりがいを感じながら研修に取り組んでいます。この2年間の研修を通じ、幅広いスキルを身に付けたいです」と抱負を語っている。

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