徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)12月2日 月曜日 徳洲新聞 NO.1213 三面

徳洲会栄養部会関東ブロック
初の次世代向け研修

徳洲会グループ栄養部会は武蔵野徳洲会病院(東京都)で関東ブロック合同研修会を開催した。同研修会では初めて次世代を担う人材を対象とし、北・南関東ブロックに属する病院や診療所、介護施設からサブリーダークラスの管理栄養士、栄養士、調理師ら計71人が参加。衛生や給食、献立作成などの管理に関する内容に加え、治療食の提供が求められる施設に関しては初めて部会内の臨床栄養ワーキンググループ(WG)と共同し、病態や臨床栄養の知識を高める講義も盛り込んだ

調理師に病態など知識習得も

初めて病態や臨床栄養をテーマに講義を企画初めて病態や臨床栄養をテーマに講義を企画

徳洲会栄養部会は昨年から各ブロックで年1回、栄養部門と調理部門の合同研修を開催。管理栄養士、栄養士、調理師が一堂に会し研鑽(けんさん)を積む場を設けた。前回は各部門の責任者を対象に行ったが、今回は「責任者以外にも職種の垣根なく働ける場の環境整備と、次代の責任者として各職種の業務理解、連携強化を目的としました」と部会長の鑓水弘樹・一般社団法人徳洲会(社徳)栄養部長。このためサブリーダークラスを対象とした。

研修では、初めて病態や臨床栄養をテーマとする講義を設定。臨床栄養WG担当の関根梓・社徳栄養部主任が講師を務めた。関根主任は、あらためて「食事は治療の一環」であるとともに、徳洲会栄養部会では「美味しい治療食の提供」を目指していることを強調。実現するためには「患者さん(病態)を知る」大切さを訴えた。

そのうえで、食事療法として多様な病態に対する食事のポイントを解説。たとえば糖尿病では、炭水化物・タンパク質・脂質を偏りなく摂取する「バランスの良さ」が求められることや、血糖値が上昇するメカニズム、生活習慣病のレベルと予防するための食物繊維の重要性などを解説した。

さらに、エネルギーコントロール食(EC食:食物繊維の摂取に配慮しながらエネルギーを調整する食事)は、糖尿病をはじめ脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、鉄欠乏性貧血、肝臓病(比較的軽度)、肥満症(BMI35以上)など、多様な疾患でオーダーされることを示し、各疾患の特徴や関係が深い栄養素などについて説明した。

調理師と栄養士が協力し、塩分の基準を守りながら美味しい食事を提供するなどグループ外病院の例を示しつつ、最後に各職種が連携して患者さんや利用者さんに向きあう重要性を強調。職場にとどまらず地域の栄養士や調理師との協力にも言及し、「栄養士の知識だけ、調理師の知識だけではなく、互いの協力があって初めて患者さんに良いサービスの提供が実現します」と結んだ。

ビジネスマナーの講義で電話応対のロールプレイを行うビジネスマナーの講義で電話応対のロールプレイを行う

介護に関する講義も新たに設け、介護保険制度や介護施設での食事を中心とした介護報酬の説明、徳洲会グループの介護施設で提供している食事の様子などを概説した。

このほか「衛生管理」、「給食管理」、「献立作成」の各講義は昨年の内容をブラッシュアップ。徳洲会グループのネバー・イベント(決して起こしてはならない事象)・プロジェクトに栄養部会として深く関連していることや食中毒の予防、原価・在庫管理のポイント、食事のタイプ(一般食、特別食、行事食など)などを解説した。前回同様、ビジネスマナーに関する講義も行った。

終了後、鑓水部会長は「病態や臨床栄養に関する講義は、とくに医療や介護の現場で働く調理師には最低限必要な知識で、調理する料理が“なぜ、そうなるのか”を病態や状態を知ったうえで提供できるようになってほしいという思いから設けました。“治療食”として患者さんにサービスを提供する以上、つくるだけではすみません。参加者からは『勉強になった』と好評でした」と振り返った。さらに「ここ数年で当部会の教育は大きく変わり、年々、充実しています。各WGで行った研修内容を精査し、食事や栄養管理の質向上につなげていきたい」と部会の発展に意欲を見せる。なお、同様の研修を他ブロックでも行う。

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