2019年(平成31年)4月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1182 三面
BSケアに注力
札幌病院
産婦さんから好評
東海林・看護師長(当時、左)と澤田・看護師長はBSケアに注力
札幌徳洲会病院はBSケアに注力している。これは赤ちゃんの母乳吸啜(きゅうてつ)にならって実践する乳房ケア。同院への導入は2005年に東海林かち子・看護師長(当時、現・助産師)が外部のセミナーに参加したのがきっかけ。「当時は痛いマッサージが当たり前の時代だったので、痛くない乳房ケアは産婦さんのために必要だと考えました」。
その後、09年から外部の専門家を招聘(しょうへい)し、年に1~2回程度、同院を会場にセミナーを実施。これはベーシックセミナーから始まりアドバンスセミナー、発展セミナーと続く。そのなかで東海林・看護師長はプレゼンター(指導者)としてNPO法人BSケア(寺田恵子理事長)に登録した。
助産師の資格をもつ澤田和美・看護師長もBSケアに精力的だ。「学校では教わらない技術ですが、産婦さんのケアには必要と考えています」と言うように同院の助産師は、ほぼ全員、ベーシック・アドバンスセミナーを受講している。
現在、同院では母乳育児に悩む母親に対しBSケアを実施。母親からは「痛くなくて安心しました」、「母乳が出るようになり、赤ちゃんも喜んでいるみたい」など好評だ。スムーズに授乳できると、母親の負担も減る。産後の乳房ケアが丁寧だというクチコミが評判を呼び、同院で出産を希望する方が増えたほどだ。今後は、産後なるべく早い段階でBSケアを実施し、乳腺炎などを未然に防ぐのが課題。澤田・看護師長は「産後に不安を抱える母親の相談に、気軽に乗れる助産師を育成していきたい」と意気軒高だ。