徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)4月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1130 二面

ブルキナファソの医師や
看護師らに透析研修実施
徳洲会がJICAと連携し実現

徳洲会グループは海外医療支援の一環で、アフリカ・ブルキナファソの医師や看護師らに透析研修を実施した。同国から医療スタッフが来日し、3週にわたり湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、湘南藤沢徳洲会病院(同)、葉山ハートセンター(同)などで講義を受けたり現場を見学したりした。同国への支援は初、アフリカでは19カ国目。今回は日本のJICA(国際協力機構)との連携により実施した。

透析に用いる資材について説明する栗林裕芽子・臨床工学技士(右)。その様子を見守る守矢部長(左) 透析に用いる資材について説明する栗林裕芽子・臨床工学技士(右)。その様子を見守る守矢部長(左)

研修を受けたのは、アダマ・カラムビリ腎臓内科医師、ボウバクリー・オエドラオゴ看護師、オディール・ギグマ看護師、マイモウナタ・トンデ臨床工学技士。渡航費をJICAが負担し、滞在中の住居確保や透析に関する教育を徳洲会が担った。

研修は湘南鎌倉病院からスタート。5日間、腎臓病総合医療センターの守矢英和・血液浄化部部長らが講師となり、「血液透析のメカニズム」、「透析記録」、「体内水分量の調節」、「急性腎障害」、「高血圧」、「栄養」などをテーマに講義を行った。透析室を訪れるプログラムも設けた。

翌週の前半は湘南藤沢病院で岡真知子・腎臓病センター部長らが、後半は葉山ハートセンターで福内史子・腎臓内科・血液浄化センター部長らが講師を務め、「腎性貧血」、「慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常」、「心血管合併症」、「感染対策」などをテーマに講義。両施設でも透析医療の現場を見学した。

研修を無事に終え笑顔のスタッフと研修者 研修を無事に終え笑顔のスタッフと研修者

最終週は前半に透析機器を扱う企業を訪問し、最後に湘南鎌倉病院で講義。途中、アフリカの医療事情について研修者が説明する場面も見られた。修了式も行い、研修者は「患者さんに希望をもたせられます」と目を輝かせていた。

守矢部長はJICAの協力を得て支援できたことを強調。「支援そのものはもちろん、日本の公的機関に徳洲会の活動を理解していただく面でも大きな意義があったと思います」。湘南鎌倉病院の小林修三・院長代行兼腎臓病総合医療センター長は徳洲会のアフリカへの医療支援が10年以上に及ぶことに言及し、「徳洲会が真剣に取り組んできた証拠」とアピール。

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